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日々の皿

8月10日(月)の食卓  暑さはすこしおさまっている

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鶏レバーとハツ







この間、失敗したおくらの酢の物をふたたび作る。


 おくらを板ずりする。

 沸騰した湯で1分くらい茹でる。

 水には取らず、茹でたおくらに蛇腹に包丁を入れる。

 甘酢につけ冷蔵庫で冷やす。

 食卓に出す一時間くらい前に大根おろしを加えておく。


この間作った味が酷かったこともあるけれど、ずいぶん

改善はされた。けれど”あの味”にはまだまだ遠い。おく

らのとろみが大根おろしににじんだ、おくらの甘酢付け

をひんやり冷やして、暑い日の夜なんかに食べるとそれ

はそれは生き返る。


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もうずいぶん前になるけれど村上春樹の長編、海辺のカフカ

を読んだあとしばらく、鶏の心臓や肝臓の塊を見ると、生き

ている猫から取り出した心臓が、まだうごめいているうちに

食べたジョニー・ウォーカーのシーンを思い出しては、まな

板の前で立ち尽くしていた。まな板の上にのっているのは猫

ではなく鶏の心臓と肝臓で、それに小説の象徴性と意味合い

は違うけれど(違うとも言い切れないけれど)、内蔵の色や

質感をいつもよりじっくり見るうちに、食べ物というよりも

生き物、鶏のなかで臓器として働いていたことをどうしても

思わずにはいられなかった。今日だって6羽分の心臓と肝臓

を二人で食べたわけで、鶏6羽と対峙してそこから頂戴する

ことを想像すると、めまいがする。

と、今はこんなふうに思っているけれど、ショーケースに並

べられたレバーを買ったときは「そこのちょっと白っぽいと

ころのレバーを入れてください」なんて欲張りなことも言っ

し、心臓はこりこりとレバーはむにむにとおいしくいただ

いた。


----昼食----

・フレッシュトマトのスパゲッティ


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----夕食----

・鶏レバーとハツの甘辛炒め

・胡瓜と茗荷の浅漬け

・おくらの酢の物

・らっきょう

・油揚げの焼きそば




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by hibinosara | 2015-08-12 16:43 | Comments(2)
Commented by tanat6 at 2015-08-12 17:54
これは 丸オクラですね。
普通のオクラより ずっと美味しいですよね。
甘酢に大根おろしですか。
初めて…是非作ってみたいと思います。

白レバー美味しいですよね。
こちらでは脂肝っていいます。
割合が少なくて、白レバーばかりが欲しいのに なかなか手に入りません。
Commented by rika_okubo7 at 2015-08-13 05:37
tanat6さま
そうですね、種も小さくて食べやすいし、食感も味も繊細でおいしいと感じます。
tanat6さんなら、すばらしいお味に作ってくださるのではないでしょうか!
わたしが作るとなにかが違うのです・・。

そうですね、白レバーとして売っているのを見た事がないですし、白いレバーも
あまり見かけません。脂肝というのですね!レバーペーストを作るとおいしいでしょうねえ。
ごくり。