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日々の皿

鈴子さんからとどいたお餅/12月30日(水)の食卓 晴れ

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お餅






陽が昇る前に家を出た。

築地市場は今日が仕事納めだ。

いつもいろいろ教えてくれる住定にお礼のビールをぶらさげて向

い、まずは年末のご挨拶。

魚は発泡スチロールにきっちり納まって、料理屋のお得意さんの

みの営業らしい。

住定さんは「なにか欲しい魚があったら電話して」と名刺をくれ

た。心強いお言葉。

しかしお正月の魚、どこで何買おう。しばらくうろついて、とき

どきお世話になる共穂に行く。

海面の煌めきを鱗に映したようなピカピカの鯛が素晴らしくて、

一本!と声を掛けたいところだけど、なにしろうちは喪中だから、

めでたいことはご法度だ。

どうしようと迷って、氷見であがった綺麗な真鯖に手が伸びる。

二匹と頼んだはずが見ると魚袋に三匹入っていて、いや、そんな

に食べられないとは抵抗を試みるものの「まけるから!」の勢い

に押されて、苦笑する。

思うのだけど、私が知らないだけで、たぶん喪に服すお料理は本

来あるのではないかな。好物を揃えるとか、色を控えるとか。

気がついたら、大水の前に立っていた。穴子は幽霊みたいなきれ

いな白い身をしているから、喪中のイメージと合ったんだろう。

店の前に開いた大きな穴子が一本出ていたからちょうどいい「こ

れをください。」ところが正直なご主人は「これね傷があるんで

すよ」と穴子の上にのせた一本250円の値札を取って傷をちら

りと見せる。

「今さばいたのがありますから」と店の奥の穴子をみせてくれ、

二人だから五本(細め)もあれば十分と思っていたのに、なぜか

十本の穴子を手に「よいお年を」と言って店をでた。

お次は場外の鳥藤。もはや鶏のショーケースの前には人が山にな

って、殺気立っている。

誰かが「もう(人が)発生してるね」とわたしの後ろでつぶやく。

店に入るだけでも一苦労、一列に並ぶなんていうルールはないか

ら、大きな声を上げるか、顔を突き出すか、鳥屋の店員さんをじ

っと見つづけるかして存在を示す。後ろからぎゅうぎゅうに押さ

れてショーケースの前でじぶんの番が回ってくるのをじっと待つ

間、誰かが持っている冷凍の鶏ガラが私の太ももにあたってゆっ

くり溶けていく。ようやく手にしたのは、鶏と鴨の肉を一枚ずつ。

店を出るのも一苦労、すみません、すみませーん、体を捻るよう

にして店を出て、鼻息は荒い。

いったん帰って、辛ーいカルビクッパで力をつけ、おやつは、鈴

子さんからいただいた、豆餅と磯辺巻き。

お餅を食べると、お正月らしい気持ちが一気に押し寄せてきた。


----朝食----

辛ーいカルビクッパ


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----おやつ----

鈴子さんの従姉妹さんが作ったお餅。

求肥みたいな繊細なお味がしました。



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----夕食----

肉キムチのっけの辛いチャーハン 船場汁


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by hibinosara | 2015-12-30 20:21 | Comments(0)