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日々の皿

2月8日(月)の食卓/春餅など  晴れ

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もやし






新月、月のうまれる日。今日2月8日は中国などでは春節、

旧正月を迎えている。

春餅を作る。

春餅(春巻)をはじめて食べたのは、もう随分前だからよく

覚えてないのだけれど、まだまだ寒い季節だったと思う。

新宿の台湾料理屋の壁に”春巻”と朱色の文字で書かれた貼り

紙に、元来は立春のころに食べるものと記されていた。

春巻きがなぜ春巻きと呼ばれているのか考えたこともなかっ

た私は目が覚めたようになって、すぐに注文した。

運ばれてきたのは、人参ともやし、砕いたピーナッツとひき

肉をクレープ状に焼いたうすい皮でゆるく巻いたもので、野

菜の味付けは舌にじっとり甘かった。

春巻きといえば薄い皮でつつんだ揚げ物で、皮はさっくり、

なかにはとろんとした餡が入っている、という頭が出来てい

たから、慣れない味と形にとまどい、どちらかといえば素朴

な味わいに、がっかりするような気持ちになった。

けれど、それからあとの人生に何度もうすい皮で巻いた料理

を口にするうちに(春でなくても日常的に食べるようです)

だんだん好きになって、品書きにあれば必ず注文するように

なった。

立春のはじまりに春餅を作ろうと思っていたけれど、あの日

は立春大吉を書くのに忙しかったから、今夜ようやく。

春餅にもやしが欠かせないのは、春一番に芽吹く野菜だから

とおしえてくれたのは台湾料理の本だったけれど、春を告げ

る野菜ならなんでも包んでみるのがたのしいと思う。

一年の始まりにがぶりと食らいついて、始まりから最後まで

一気に食べきり、終始一貫幸せでありますようにと願いをこ

めていただくのだ。

そういえば節分の日に、その年の吉方位にむいて家族全員太

巻きを、端から端までもくもくと食べて、よい気を取り込む

恵方巻は、春餅からきているのかもしれないなあ。



                     ----お昼のごはん----

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牡蠣フライと白子のフライ お魚のあら汁

おつけもの にんじんのグリルの残り 

ポテトサラダ 白いごはん 














----夜のごはん----

チュンピン(春巻き)

残り物のフライとグリル

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by hibinosara | 2016-02-15 18:56 | Comments(0)