人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々の皿

2016年5月8日(日)  晴れ  夏日

2016年5月8日(日)  晴れ  夏日_c0367403_23304714.jpg
マイワシ





ここ数日でぐんと夏に近付いた。

窓際に立っていると、頬や手の甲が太陽に焼かれて、チリチ

リする。

風は爽やかだけれど、わたしが小学生のころの道央の夏はこ

のくらいが”夏の盛り”だったのではないかなあ。

そのせいか今朝はしきりに夏休みの朝の風景などが思い出さ

れる。

フェンネル妄想料理のために、デパートの開店に合わせて出

かけたけれど、バスの窓から築地の人出を見ていたら場外な

ら休日でも営業している魚屋がありそうだとバスを降りた。

この賑わいだから、当然のように魚屋は営業していたけれど、

ひな段のような陳列棚には海老や蟹、雲丹や高級魚がきれい

に並べられて、これはイワシはないと諦めかけた時「今日は

大サービス!6尾で500円」と段の一番下の目立たない箱

からイワシをつかみ出してプラスチックの笊に盛りはじめた。

お。ちょっと小振りだけど安い。

お刺身でも大丈夫?と訊くと「大丈夫、大丈夫」と頷いたけ

れど、家に戻ってよく見ると、そうでもなかった。

これは「中羽イワシ」くらいかなあ。

今日までイワシは出世魚だと知らなかった。

出世魚というと成魚が大型のブリやスズキで、祝いの席に使

われたりもする立派な魚というイメージがあって、イワシが

魚偏に弱いだからよもや出世なんかはとは思ってないけれど、

マシラス、カエリ(ここまでは知っていたが、ただ名前が変

わるだけだと思っていた)、小羽(10センチ前後)、中羽

(15センチ前後)、大羽(18センチ以上)と出世名が付

いている魚だった。

それにしてもカエリの次からは小中大なんて、一郎二郎三郎

みたいだ。

フェンネル妄想料理は、ほぼ妄想のまま作ったので、イワシ

にフェンネルの香りは移ってはいたけれど、特別なことには

ならなかった。

お昼はその妄想の産物のイワシを使ってパスタを作る。


Y子さんと恋人のタカハシ氏とほがらか顔のSさんと一緒にラ

イブハウスに向かう。

ライブなんてほんとうに久しぶり。

RHYTHM&SOUL 臼井ミトンさん中條卓さん沼沢尚さんの

バンドはグルーブ感がすごくて、ぐいぐい来た。

それに妙にチャーミングで、いい具合にクールで、そのバラ

ンスが絶妙で、よかったなあ。


体重 -600g



----フェンネル妄想料理----


無水鍋にフェンネルを敷き詰めて、塩をした鰯をならべ、

フェンネルで包むようにして、蓋をする。

予熱したオーブンで熱を加えて蒸し焼きに。

鰯にフェンネルの香りは移ったけれど、特別なことはない。

看板ばかり名ばかりの料理屋の料理みたいに。

2016年5月8日(日)  晴れ  夏日_c0367403_23305129.jpg

----昼食----

○イワシのタリアテッレ


2016年5月8日(日)  晴れ  夏日_c0367403_23310088.jpg

イワシのパスタはいつ作っても難しいなあと思う。

フェンネルの香り、イワシの癖、じっくり炒めたタマネギと

干し葡萄の甘み、個性のあるもの同士のバランスが”パチン”

と指をならすようには決まらない。

玉ねぎは、フライドオニオンを使った方がよいような気もする。


2016年5月8日(日)  晴れ  夏日_c0367403_23305620.jpg

















----ライブのあとに----

Y子さんがごちそうしてくださいました。

シーザーサラダ、きのこの料理、内蔵の料理、ブルーチーズのピザ

それからグルナッシュも一本。

わたしはエスプレッソも!

ありがとうございます。


家で留守番の人は、イワシとトマトソースのパスタ、

ポテトサラダとニンジンのサラダを食べた痕跡あり。




by hibinosara | 2016-05-15 18:44 | Comments(4)
Commented by tanat6 at 2016-05-16 01:00
あら 我が家も晩御飯 鰯でした。
オイル煮にしようかと思ったのですが、夫に却下され 普通に生姜と梅干しで炊きました(笑)

写真を撮っていらっしゃる方が、ごくたまにred zoneにはまったという瞬間がある‥
と言われていましたが、料理もそうですよね。
何て表現すれば良いのか分からないのですが、パチンと見事にはまったという感じの‥‥
頭の中では上手くいくと思っていたのに、最後のピースのおさまりが悪かった
ということの方が多いのですが‥
Commented by hibinosara at 2016-05-16 10:03
梅干しと生姜!おいしそうですねえ。
おなかがすいてきました・・・。

red zoneにはまるという言葉は知りませんでした。
なんでしょう、見えていたものが、つぎの瞬間には、消えてしまう、というようなことでしょうか。
それとも、構築過程でふいっと、最終的な絵は見えているのに、計算違いをしてしまうこと、なのか。
消えてしまうことは、しょっちゅう起こります(涙)。

なんとなく、わかるような気がします。
完全な計算違いではなくて、”おや”というくらいの、ずれが料理を台無しにしているというようなこと、でしょうか。

わたしは、しくしく、しょっちゅうです。

Commented by tanat6 at 2016-05-16 22:55
red zoneは これ以上だと壊れてしまう限界ぎりぎりのゾーンのことのようです。
お料理だと調味料の加減が魔法のように ぎりぎりでピタ~ッと決まったみたいな‥
薬師丸ひろ子の「か・い・か・ん」のような感じでしょうか(ちょっと古いですね‥笑)

こんなことは滅多にないので、私には幻のような瞬間です。
Commented by hibinosara at 2016-05-17 07:09
tanatさま
なんとなくわかりました。
トリプルアクセルがきれいに決まった!というような感じでしょうか。
そうですね。
ピタッと決まっても、次の瞬間からくずれたりもして、
日本料理は特にむずかしいのでしょうね
(と、頭に浮かんでいるのは、自分には作れない椀ものです。今、
蓋をあけてぷうんといい匂いが立ち上っているところです 笑)。

わたしにはそういう瞬間はめったにありませんが、食べている人が案外”おっ”と反応したり、
わからないものだなあと思う時もあります。