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日々の皿

2016年11月25日(金)  晴れのち曇り   5/-6℃

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珍しく、駅弁を欲しいと思わなかった。

いつもだったら崎陽軒のほのあたたかいシュウマイ弁当に幸

せにしてもらうけれど、今日はイクラのおにぎりを一つ。

それも買うか買わないか迷ったくらいだ。

夜中のうちに起きて、留守中のご飯の支度の続きをする。

の家で自分が食べる分もタッパーに分けて、インスタント

ーメン、インスタント味噌汁、インスタントスープ、小麦粉

にベーキングパウダー、ピータンゆで卵、お米を少し、紹

興酒を二本、忘れ物のないように注意深くダンボールに詰め

ていく。

こういう時じゃないと、インスタント食品を口にする機会が

ないから、昨日はスーパーの陳列棚の前で真剣に悩んだ。

たまごスープのネーミングには「ふわっ」と「ふんわり」が

あり「ん」が入っている方が、やわらかく膨らむ卵の映像が

リアルに浮かんできておいしそうに思えたし、「ん」って音

にはどうしたってそう作りたいと願う一途さがあるように思

えて「ん」入りを選んだ。

山の家でのたのしみの一つは、庭仕事で冷えきった体をイン

スタントラーメンであたためてもらうこと。


盛岡で新幹線を降りる時、冷たい風が頰にあたって満足した

けれど、なんだか浮かない。

食欲がないのだ。食欲がないってつまらないものだな。

駅の窓に張り付いてビルを眺め、食べたいものを思い浮かべ

ようとしたけれど、何もない。

結局駅のレストラン街で餃子定食を取った。

焦げ目をつけるのが上手なお店。

デパートの地下でバター、卵、豆腐、牛乳、それからネスカ

フェのインスタントコーヒーも買って、バスターミナルに向

かう。

今夜は送迎バスが付いている、叔父の山の家の近くのホテル

泊。

着いたのはもう夕方近くで、うす闇の中で青白く雪は浮かび、

冬の中でホテルはしんしんと冷えていた。

部屋の窓には葉のすっかり落ちた林が広がって寂しい風景。

ホテルに隣接しているビール工場の見学に向かう。

見学、と言ってもガラスを隔てて工場内を眺めながらホ

の人がビール作りについて説明してくれるだけなんだけれど、

この地の水のことや、設立時の話や、使用している麦やホッ

プや酵母についてはもっと詳しく聞きたかったし、好みの

ールの味を見つけるのにヨーロッパを飲み歩き、ドイツか

職人を連れてくるあたりは特に面白かった。

窓の外に篝火が並ぶレストランでビールを4種類取って飲み比

べ。ヴァイツェン、ペール・エール、スタウト、エクストラ・

ペール・エール。

見学で言葉を得た分、味覚が敏感になっている。

スタウトにはかぼちゃの天ぷらが合いました。


冬の露天風呂、これをやってみたかった。

岩で囲まれた湯上につめたーい風が流れてきて、頭上に星空。



----朝----

○いくらのおにぎり

----昼----

○餃子定食

----夜----

○ホテルのバイキング

○ビール四種




by hibinosara | 2016-11-25 23:24 | Comments(0)