2016年12月27日(月) 晴れ 13/-1℃
里芋
トクさんには梅紫色の八重の百合、ケイジさんには麩まんじ
ゅうを持って、タコ焼きパーティに向かった。
たかちゃんのお家に来るのは久しぶり。
玄関先で呼び鈴を鳴らす指先がためらった。
気がつけば、台所の食卓に誰かが座っていたり、飲んでいる
席に人が増えていたり、玄関先で疲れちゃったなぁなんてい
う声が聞こえると「もうさ、大変だったのよー」どどど、と
人が上がってくる、境界なき家だから。
台所にはOさんとMちゃんがたこ焼きの材料を揃えて立ち、た
こ焼きレスト用のベットまで用意されていた。
Oさんはその昔テキ屋でたこ焼きを作っていたそうで、Mちゃ
んは結婚15年目にして初めて食べるんだそう。
そのたこ焼き記念日に私たちもあやかる。
あんまり久しぶりだったから、たかちゃんのお家が寺内貫太郎
一家みたいなのを忘れていた。
トクさん、ケイジさん亡きあともずっと続いて、それはこの一
帯の土地柄なのか、たかちゃんのお家が特殊なのか、どちらか
はわからないけれど、一個のたこ焼き目指して10本の箸がの
びて向かうような勢い、大きな笑い声、軽妙なやりとりはまる
で八百屋か魚屋か祭りかというくらいにイキもイセイよくて笑
ってばかりいた。
たこ焼きは最高に美味しかった。
大きなテーブルを囲んで、「あち」「うまっ」「あちちち」「
ほふっ」「うんまあい」「ずるい」なんていう言葉が飛ぶ。
たこ焼きっていうのはいくら食べても、いくら食べても、あの
丸い玉は隙間を見つけて胃の腑のどこかに行き着く。
そういうのを脇腹っていうんだよね、と高校生の女の子。
朝
磯部焼き
昼
里芋と白菜のスウプ
ルッコラと鮭の白子の燻製
チャパタ
角の八百屋が「この山形の里芋は最高!」とはちきれるよう
な声で言った里芋を、白菜とスープストックと一緒に煮込ん
でスウプにした。里芋のむっちりとろりと白菜のとろとろが、
舌にまとわりついて、うーん(タマラナイ)と声が出る。
夜
たこ焼きパーティ
姉さんの焼きそば
たかちゃんの大根と豚ばら肉の煮物
たこ焼きは
ノーマル
チーズ明太
明石焼(お出汁も美味しかった!)
デザートはバナナたこ焼き、チョコレートがけ
そしてまたちょっと最初に戻る