2017年2月18日(土) くもり 11/7℃
穴子
ヒヨドリもそれぞれなんだな。
水を飲むときは上を向いて、鶴みたいに嘴をあうあう
させて喉におくりこむものだと思っていたけれど、そ
うでもない。上を向くことなくただ嘴をあうあうさせ
るだけで飲めるヒヨちゃんもいる。
メジロのミカンを買いに出かける。
果肉のやわらかい「冬みかん」が好きみたいで、嘴をさ
しこんで、チューと吸う。
ポンカンだとそうはいかないみたい。
ついでに穴子も買う。
仕舞いどきで、四尾800円。
ほんとは穴子屋の大水に買いに行きたいのだけれど、正
直者のご主人に「今が一番おいしくないときです。高い
ですし。それでもいいですか?」と言われるに決まって
いる。
朝
豆餅
鍋焼きうどんが大好き!
子供の頃から変わらぬ情熱。
会社勤めをしていたころは、真夏のあつーい時でも注
文していた。運ばれてきた土鍋の蓋の端から「くつく
つ」が溢れていて、それだけでも盛り上がるのに、蓋
をあけると冷房のよく効いた店に、花火みたいに湯気
がどどーっと上がって「よーし行くぞー」と気合が入
った。
冬は冬でもちろんよろしいのだけれど、蓋を開けると
円い「くつくつ」にかこまれて、好物の餅、玉子、天
ぷら、麩、みな勢ぞろいで震えているところがたまら
ない。「くつくつ、ほらほらどうぞ」とすすめられて
いる感じがする。(一度、くつくつしていない鍋焼き
うどんにあたったことがあったけれど、あれは今思い
出しても、腹立たしい。蓋を取ったときのあの静けさ。
夜の湖みたいにしいんと静まり返って、玉子なんて黄
色の瞳みたいに生々しく光っていて、ほんとうにがっ
かりした。鍋焼きうどんを何だと思ってるんだろう)。
れんげでひとさじお汁をすくうと、天ぷらの油の匂い
がまざってちょっぴり香ばしい味がするところがまた
いいのだなあ。
いつまでも、いつまでも、底に行き着くまでずっとあ
たたかいのも好きなところも好きなところの一つ。
春が来るまでにあと何度食べられるかな。
冬の鍋焼きうどん日和というの、すくなくて。
どんより曇った、寒い日。
風は、弱くても強くても、どちらでも合うな。
夜
・煮穴子
・卵焼き
・奈良漬
・ほうれん草のおひたし
・ワカメの炒め物
・長ネギのお味噌汁
・白いご飯