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日々の皿

2017年5月14日(日)  くもり  20/16℃

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香りのよいマッシュルーム






母の日。

けっきょくプレゼントは間に合わなかった。

今日はお昆布を炊く。

昆布煮を作るのに、このところ昆布は水出しに変えていた。

らくちんで、うっかり沸騰させてしまう失敗もないし、熱を

かけてない分おいしく出来る。

ケーキは明日焼く。

電話をすると「いいの、いいの」と言って遠慮する。素直に

喜びもする。

この数ヶ月、電話を受ける母は機嫌のよい声で迎えてくれる。

母に毎日電話をすると決めて、そろそろ三年になる。

梅雨に入ったばかりの蒸し暑い夕暮れ、スーパーに近い橋の

袂で、母には絶対に優しくする、と心に決めた。

「夜になって、独りがたまらなく寂しい時があるの」と言っ

た母の言葉が胸に沁みたのだ。

さいしょのうちは愛という名の下に、毎日電話をした。

けれど、繰り返される愚痴や悪口や八つ当たりに苦しくなり、

愛はルールになった。ルールなら破ることはできない。

日に一度は電話をするルール。

そのうち私は母に親子ではあるけれど親友にもなろうと提案

した。親友ならば、過剰な甘えも支配もないと無意識のうち

に編み出した苦肉の策だったのかもしれない。

けれど、母は、何をしてもいい人が欲しかったのだ。何をし

ても赦される人が欲しかったのだ。

安心して身を委ねられる人、母は母を求めていた。母親が娘

に与える絶対的な愛、無償の愛を欲していた。

そして母はおそらく、無自覚のうちに私を試した。

心が伝わるには三年という年月が必要なのかもしれない。

母に心境の変化があったのだと思う。

老境にある母の年齢でも変わることができたのだ。

やっと、本当に信じてもらえたのかもしれない。





・マッシュルームの炒めたの 赤軸ほうれん草の炒めたの

 目玉焼きとパンチェッタ

・ヴィシソワーズ

・食パン


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おやつ

・じゃがいものパンケーキ

 りんごのジャムのっけ


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山うどに豚のバラ肉はとても合う。

苦味と脂。

塩と醤油、みりんで調味。

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・あいなめの煮物

 さいこうに、おいしい!

・山うどと豚肉の炒め物

・塩もみきゅうり

・あら汁 アイナメのお頭で

・うどの炊き込みごはん


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by hibinosara | 2017-05-19 08:23 | Comments(6)
Commented by maru at 2017-05-20 02:17 x
重みのある優しい文章に目まいがしました。
アイナメの切り身から覗く髭の方への愛情も。
いつも楽しみに拝見しています。ありがとうございます。
Commented by hibinosara at 2017-05-20 09:38
maruさま
はじめまして。
思わず、勢いで書いてしまいました。
どうしてか母を想うと胸がいっぱいになって、涙が自然にながれます。
ご覧くださり、ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

アイナメは最初、小さい方をいただいていたのですが、少しずつ髭の人の領域に侵略いたしました(笑)
Commented at 2017-05-20 11:57
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by na7-ko at 2017-05-20 19:58
わたしもはじめまして、です。
ずっとひっそり拝見させていただいておりました。
お母様のこと、とてもよくわかります。
私も独立した日から、毎日連絡する、と決めて電話をしてきました。
とても長い時間が流れましたが、結局わかってもらえないまま、母はちいさな子供に戻りました。
今は母を愛おしく思えます。
それぞれに母と娘の思いはありますが、hibinosaraさんのお母様への暖かい思い、素敵です。
Commented by hibinosara at 2017-05-21 10:07
鍵コメさま
はじめまして。
ときどき、ブログにうかがっていました。

お母様がお近くにいらっしゃるのですね。お母様はお幸せですね。
なんとなく、わかります。それはもう、仕方のないこと、と思います。
私も自分を咎めます。
母が上京したときなど、修復不可能か、と思われるもめごとが一度はあります。
なのですが、根が二人ともおめでたくできているのか、仲直りも早いです(笑)

そうですね。
母は小さな頃に母親と生き別れているので、親との蜜月が少なく、満たされるべき愛情の壺が
虚しいのだと思います。叔父も同じでした。愛されたがって、よく噛み付いてきました。
本当に愛されているのか確かめたくて、ひどいことをして試すのだと思います。
満たされるまで、それが続くのだと思います。
けれど、親ですので、私の幸せを心底願ってくれています。
人は複雑ですね。けれど、愛されることでたいがいのことは解決するようにも思います。

こちらこそ、長くなりました。
また、ブログにもうかがせていただきます。
Commented by hibinosara at 2017-05-21 10:25
na7-koさま
はじめまして。
ご覧くださり、ありがとうございます。

そうなのですね。
毎日連絡をされていたのですね。
長い年月、なかなかできることではないと思います。
まだ3年ですが、ときどきくじけそうになります。
うちの母も、私がどんな人間なのかたぶん今でも知らないと思います。
もしかすると、私も知っているようで母を知らないのかもしれません。
私も母が愛おしいです。
親友か姉妹で同年代だったら、よかったのにと思うこともあります。

そうですね、母と娘、思いは尽きません。