日々の皿

2017年6月7日(水)  くもり  27/18℃

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厨房道具に囲まれて、顔がゆるむ。

おなかには美味しい蕎麦が入ったばかりだし気分は上々。

鍋とかフライパンとか使ってみたいものがたくさん。

欲しくはないけれど、ラーメンの湯きりの笊を手にとって「

ちゃっ、ちゃっ」と使い心地を確かめたりもしてみる。

らっきょうの保存瓶を買いに河童橋に行くという髭の人に付

いて来た。

あんまり上々なのでアーケード街の半ばに立っている、全身

金色の河童さまにぺこりと頭を下げて挨拶をする。

髭の人は刃物屋で珍しく感情をあらわにして興奮した。

オーディオ、刃物、猫が彼のツボ。

ペティナイフはまた今度。あんまり種類がありすぎて、わか

らない。


この二三日、らっきょうの発酵臭が近所迷惑ではないかと思

うほど激しくなってきた。

今夜つけ汁をつくって明日瓶詰めなんだそう。

深夜、うちの台所に仲間入りをした銅の卵焼き器に油をなじ

ませて、使える器にする。卵一つを焼いてみると、するする

滑るくらいのよい出来。

昔欲しかった銅の卵焼き器。髭の人が一つ買いなさいよと言

った。銅のフライパンで十分だと思っていたけれど、これで

形のよい出し巻き卵が作れる。



 お蕎麦屋さんに誘うための、おにぎり作戦

 おなかをくちくして出かけた。

・ちりめん山椒、ちりめん山椒と葉山椒の佃煮、鮭と青のり、のおにぎり。

・きゅうりのお漬物

・ふのりのお味噌汁

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ひさしぶりの並木薮

里見弴の書「そば」のかかる席に座る。

「そば」は、どちらかというとコシのないうどんのように見える。

気分がやわらぐ文字。「そーばー」と伸ばして言ってみたくなる。

髭の人 ざる 私 山かけ

見た目も、味も、完成されていて、参りましたと言いたくなる。

けれど、ときどき修学旅行か何かで来ている高校生を見かけると、

ここじゃない方がいいんじゃないかと気の毒になる。たいがい一

番安い「ざる」を食べていて、ふせた浅いざるにうっすら蕎麦が

ひろがっているだけだからお腹はふくれないし、汁は極辛口だし、

安くもない。でもそうか、そのときは苦いかもしれないけど、後

によい思い出になるのかも。それに高校生といっても、渋い蕎麦

食いもいるかもしれないな。


外ですませようよ、と髭の人。

さまよって、私たちの好みの店を探す。

「リスボン」

浅草六区はブロードウェイ沿いに建つ店。

昔ながらの洋食屋。

永井荷風や池波正太郎が通っていた店だと後でしる。

髭の人 カツカレー

私   カツ丼

チャップスイというふしぎな野菜スープ

私は浅草六区を長い事、浅草ROCKだと思っていた。






by hibinosara | 2017-06-11 15:55 | Comments(0)