日々の皿

2017年6月10日(土)  晴れ  31/20℃

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携帯と市場籠を握りしめてでかけた。

呼び出し音が鳴ったのは橋の手前で、友だちの声に耳を澄ま

せたいから、静かな川のほとりに降りた。

東京タワーの見えるこっち側を歩くのは初めてだ。

立派な白い船が停泊しているあたりに向かい、ベンチに腰掛

ける。

ちいさな船が波を受けてゆっくり流れてゆく。海の方からや

ってききた白サギは降下して、川面にさーっと線をかくよう

に長い糞をして首をもたげて飛んでいった。

よい天気だ。

光がまぶしい。


らっきょうの保存瓶の中蓋が足りなくて、買いに行くという

髭の人に今日もまた付いて行く。

もくろみがある。

河童橋の隣町で吹きガラスのガレージセールがあるのだ。

ゆるやかな坂を下りてゆくと、クラフトの紙袋を手にしてい

る人たちが坂を上がってくる。ふたり同時に「あ」と言って

顔がほころんだ。「あっちだね」と歩いてゆくとまた紙袋を

手にしている人たちが坂を上ってきた。ガラス屋の方からや

ってくる人たちは、なぜか男女のカップルばかりだ。


河童橋までようよう歩いて中蓋を買う。今日は暑い。何か甘

いもの、例えば杏仁豆腐が食べたかったけれど、雰囲気のあ

る珈琲店が目に入る。

おいしそうな珈琲を出しそうなのに、ふつうでがっかりする。

浅草のセキネで肉まんを一つ買って二人で分ける。

「店がきれいになっちゃったな」髭の人はつまらなそうに言

った。肉まんの餡は焼売の味がした。

ちいさなパン屋のちいさな棚に並んでいるパンの形に引き寄

せられて店に入った。しぜんな造形の、丘のような善良な形

をしているそれは、あんぱんだった。

一つもらう。

口にしてこれは、と驚いて、店にもどり二つ買う。



じんわりと月がのぼってきた。

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・松露サンド

 築地交差点の卵焼き屋さん松露の

・ロースカツサンド

 場内のむかしながらのサンドイッチ屋さんの

・ピクルス

・クレソンのポタージュスウプ


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・焼き月山筍 焼き帆立 すだち添え

 北海道の筍といえばこの根曲がり竹で、わたしたちは姫筍と呼んでいた。

 かつお出汁を含んだ煮物は子供のころの大好物でいくらでも食べた。

 山形では月山筍と呼ぶのだなあ。

 月山筍も帆立も味付けは塩。


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・煮穴子

・出汁巻き

・胡瓜と若芽の胡麻酢和え

・たきたての飯

・ふのりの味噌汁

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by hibinosara | 2017-06-14 09:43 | Comments(4)
Commented by na7-ko at 2017-06-14 21:51
お二人の日々の暮らしは、物語のようですね。
で、吹きガラスのガレージセールでは、素敵なものと出会えましたか?
Commented by hibinosara at 2017-06-15 07:55
na7-koさん おはようございます。
ギク。物語好き、過去好きなんです。でも嘘は書いてませんよ(笑)
コーヒーサーバーにビーカー、それから花瓶も買いました。
手触りが気持ちよいの。すべらかでやわらかいガラスです。
Commented by na7-ko at 2017-06-16 21:35
素敵なお買物ですね。ビーカー、私も欲しいなあと思っているもののひとつですが、「すべらかでやわらかいガラス」というのがあまりにも素敵な表現で、みてみたくなりました。

それから、次の日の記事ですが、フェンネルの花は、サラダになったのですね。どうしてそんなこと、思いつけるのでしょう。どうかどうか、その発想力が伝染しますように。
Commented by hibinosara at 2017-06-17 07:13
na7-koさんおはようございます。
ビーカーって、ちょっとノスタルジックな気持ちにさせてくれるところも好きです。線も数字も入ってなくてつるんとしたビーカーです。今窓際の花瓶を見てきたのですが、手触り写るかなあ。いつか写真にとってみます。

サラダになりました!
わ、恥ずかしい。穴にはいりましたー!!