日々の皿

7月22日(土)  晴れ  33/26℃

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使いやすいという意味が何も考えずに盛り付けられるという

ことであれば、小澄正雄さんのガラスの器はどちらかといえ

ば、扱いにくい。

それは私が持っている小澄さんの器に関しては、ということ

だけれど。

高台が小さいから器に緊張感が生まれている。それゆえうつ

くしく盛りつけたい気持ちが湧き上がって、食べ物で満たす

前にいつもすこしだけ立ち止まり想像する(と、書くとすご

い盛り付けをしているみたいだけれど、そんなことはありま

せん)。

けれど、全体の印象はとろりとしてやわらかで、薄緑に色づ

いたガラスには時間があり、アンティークのようでもある。

それが見飽きない秘密だと思うし、そこが好きなところだ。

洋食器にも和食器にも合うというところでは使い勝手はよい。

このところ買う気まんまんで向かう展覧会は、初日の開店時

間に合わせて行くようにしているけれど、今日は出遅れた。

開店から3時間経った店内は人で混み合って、棚も随分空い

ていた。

今持っている小皿の大きめなのが欲しかったのに、古陶のよ

うに大きく歪んだ大皿に惹かれてしまった。この器に盛りつ

けてみたいと燃えてしまった。

お皿は髭の人が誕生日にと、プレゼントしてくれた。


西荻から銀座に出て、資生堂ギャラリーにゆく。

沖潤子さんの刺繍は弔いをしているようだった。

刺繍をほどこされて弔われた布は、その身でまた宙宇を弔っ

ているようでもあって、すごくよかった。




・桃

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らっきょうや里芋やじゃがいもが日にさらされていて、いつも

は買わない八百屋だけれど、トマトだけは別。

一箱1300円が900円に直されているトマトの熟れ具合を

指先にそっと力をこめて確かめていると、600円でいいよ、

と声がかかる。ずっしり重かったけれど、これだけあれば一夏

こせる。トマトは湯剥きをしてざくぎりにし軽く火を通して冷

凍しておく。トマトは出汁の代わりにもなるから、とても便利

なのだ。


・トマトとバジリコのパスタ

 日本のトマトでつくるあっさりしたトマトソースはひとつの世界があると思う。

 イタリアのトマトの缶詰で作るソースは40分以上煮込んで甘みを引き出すけれど、

 日本のトマトで作る時はせいぜい10分でフレッシュ感を残す。

 オリーヴオイルを使って、バジリコを使って、すこしコクが欲しいからコラトゥー

 ラも加えてイタリアンな風情だけれど、日本の味だ。そこがいい。


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沖潤子さんを見終わって、GINZA6をちらりと見学したら、もう5時を過ぎていた。

疲れたね、うん、疲れちゃったね、と言い合って、この間ひさしぶりの串カツがおいし

かった梅林に足は向かう。

髭の人 生姜焼き ここのはお肉はふわっとしてやさしくて最高と手放しで絶賛

私   串カツライス

 


by hibinosara | 2017-08-01 06:02 | Comments(4)
Commented by na7-ko at 2017-08-01 07:49
トマトの、あまりにもきれいな真っ赤な色に、朝からどきーんとしました。
日本のトマトのパスタのこと、ああ、そうだそうだと同感です。
でも、一つだけ(?)例外が。
福岡市美術館のすぐそばに、らるきいというパスタのお店があるのです。
糸島の完熟トマトのパスタがおいしくて、日本のトマトなのに濃厚でびっくりします。
めったに美味しいと言わない(食べものにあんまり興味がないんだと思うのだけれど)うちのYさんが、うーん、とうなりました。
いつかぜひ!
Commented by hibinosara at 2017-08-01 15:39
ナナコさん
らるきいの完熟トマトパスタに、ドキーンとしてしまいました。
完熟トマトに溺れパスタというのか。
トマト感がすごいですね。ベーコンもタップリで濃厚なお味なの伝わってきます!
Yさんが唸った、パスタいつか食べてみたいなあ。
糸島、そういえばミツル醤油さんがあります。お魚もお醤油もよくて、きっといいところなんだろうなあ・・・。平戸も近いですね。父が好きだった土地です!
Commented by na7-ko at 2017-08-01 20:35
うわあ、ミツル醤油、素敵ですね。全然しらなかった。
近くなのに、近所に販売しているところがありません。涙。
糸島は父の実家で、少しだけ暮らしたことがあります。まだ糸島郡だったころ。
素敵なところですよ。
平戸もいいですね。アゴの丸干し、大好物です。
Commented by hibinosara at 2017-08-02 08:19
ナナコさん おはようございます。
ふっふっふ。ミツル醤油さんの四代目城さんも素敵なんですよ。ぜんぶじぶんのところで造られているの。
こちらも扱い店は少ないです。お醤油のアンテナショップみたいなのが銀座にあるんですが、いろいろ味見をすると、やっぱりミツルさんの力がすばらしいことを、感じます。
アゴ出汁、おいしいですよね。あ、丸干しって、干物なのかな。おいしそうだなーっ。
九州は、なんとなく、懐かしいような、故郷のような、そんな感触があります。
祖母のお墓はあるので、いつかまた行きたいなあ。