9月4日(月) くもり 23/20℃
無農薬の野菜屋さんのおねえさんが加賀太キュウリはお揚げと煮
るとおいしいと話してくれているとき頭の片隅で「もうイタチキ
ュウリの季節になったんやなあ」という声が聞こえた。
それは「京都人の密かな愉しみ」のワンシーンで、老舗の和菓子
屋の大女将が「イタチキュウリの焚き合わせ」をながめてしみじ
みするところ。
しみじみって、なんだろうな。
どんなに季節が巡ろうが、スイカやメロンにしみじみしたこと
は、かつて一度もない。
だいたい、そんなにしみじみしてない。
いつもいつもしみじみしていたら大変だと思うし。
頻度としては「ほうっとする」の方がある。しみじみは、その先
の世界にあるような気がする。
こんなことを考えるのは初めてだけれど、どちらかといえばしみ
じみ好きだ。でも、好きなのに「今日はしみじみしたものを作ろ
う!」なんて思ったことがないのだなあ。しみじみは目指せない
ような、もっと漠然としたものなんだろうか。
よし、一度、「今日はしみじみしたいから、しみじみしたものを
」と台所に立ってみる。もうすこし寒くなったら。
朝
・桃
昼
・ジャージャー麺 甘唐辛子の甘辛煮
髭の人のご飯
・しじみのお味噌汁
二日酔いのため、私はお味噌汁のみにて調整。
しみじみじゃなくて、これはしみた。
夜
苦手だったかぼちゃも好きになりつつある。去年、焼き芋をおいしいと感じたのがきっかけ。
炒めておいしいお菜っ葉を頼んで買ってきてくれたのは、京都の筒菜。またの名は空芯菜。
同じ野菜なのに、筒側を見て名付けるか、空側を見て名付けるか、おもしろいなあ。
・塩麹漬け秋刀魚の焼き物 大根おろし おいしかった。
・加賀太きゅうりの浅漬け
・かぼちゃ煮
・筒菜炒め 菜種油 にんにく ナンプラー
・しじみ汁
・白いご飯
「しみじみしたものをつくる」って面白いですね。「しみじみした食べもの」なんて考えたことありませんでしたが、しみじみした味ってどんな味だろう? ひっそりとうるさくなくて滋味深い味? 食べるひとのそのときの心情とか思い出と関わりがあるような気もしますが、これから探求してみます(笑)
晩秋に盛岡に行くので、ちょっと調べてみましたが、美味しそうです!紅生姜がなんとも言えずいい味!水餃子もおいしそうでした。
そうですよね「ふっふっふ。今日はしみじみさせてやろう」なんて思って料理しないですよね。しみじみはふいに訪れるような気もするし。
ふうむ。プロの料理人の極めてスンバラシイお椀だったらそれだけでもしみじみ旨いと思えるけれど(あ、これは、ひっそりとうるさくなくて滋味深い味、ですね)ふつうはお天気とか季節とか出身地とか年齢とか記憶なんかと絡み合っていますよね。それを見越して作ることはできるかもしれないけれど、自分のために作るのは、しみるとほおっとする止まりかな。しみじみしやすい秋冬に実験をしてみます!!(笑)