日々の皿

10月4日(水)  くもり  21/17℃

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じわじわと熱は上がって行った。

こういうときは狡猾に甘えてみる。

弱々しい声で「りんご食べたいな」とか。

「すりおろしたのがいいな」とまで言いそうになって、いや

いやそこまで風邪っぴきの特権を乱用してはいけないだろう、

と思い直す。

冷蔵庫から出して切ってくれたりんごは、冷たく舌に響いて、

懐かしかった。

扁桃腺が腫れはじめて、ふしぶしが痛い。これは熱の風邪。

なんか買ってこようか、夕飯大変でしょ。と髭の人が提案し

てくれたので、ふざけて「やっぱり、とんかつかな」と笑う

と「そうだね」と話は決まる。

にしむらに電話をすると、時間がかかると言うので、その近

所のイマカツに電話をして弁当はあるかと訊くと「何種類か

ございます」と言って、耳元で弁当の種類と値段を読み上げ

はじめた。

イマカツ弁当、クリームコロッケ、ヒレカツ、メンチカツ、

ささみカツ入りでございます、○○○○円、当店名物のささ

みフライ弁当○○○○円、ロースカツ弁当○○○○円、味噌

カツ弁当八丁味噌を使ってございます○○○○円、ヒレカツ

弁当○○○○円・・、聞いているだけで胃がむかむかしてク

リームコロッケなんてとんでもないなあと思いつつ、この性

分はそういうものに突っ込んで行く。

「イマカツ弁当と味噌カツ弁当をお願いします」と注文する

と「6時に油に火をいれますので、6時20分にご来店くだ

さい。ありがとうございました」と言って電話は切れた。

今夜はお月見なのに、何もしなかった。

花も飾らず、お団子も作らず。

お月さまを見上げながら、池に映った月を演出する、月見ス

ープなんていうのを作ろうと思っていたのに、体力がない。

肉の団子を白身の魚のすり身で包んで十五の月を作って(今

年の中秋の名月は十三夜だったけれど)浮かべる計画は頓挫

する。

お弁当はほんのりあたたかかった。

たぶん6時前に油に火を入れてくれたんだと思う。

胸をむかつかせながら、けれどぱくぱく食べると、体に力が

みなぎってくる。こうやって、わたしはいつも食べることで

解決してきたな。

風邪も、二日酔いも、悲しいことも。

曇り空でお月さまは見られないかと思っていたけれど、空に

気配があるので、ベランダに出て見ると銀色に輝く月。

シャッターを切る。

もう少しいい月が出てきたら撮っておいてね、と髭の人に頼

んで、私は布団にもぐる。

写真は髭の人が撮ったの。私が見た時よりさらに「キン」と

した姿だ。十三夜のはずなのに、まるまるしている。



・ブルーベリーソースヨーグルト

・パンに金柑の蜜

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・シャンツァイワンタンスウプ

 星型にするか、ロシア式のペリメリの形にするか迷って

 二つにぱたんと折ったのにする。喉にやさしい形。

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・イマカツ弁当 

 クリームコロッケ メンチコロッケ ささみフライ ヒレカツ

 味噌カツ弁当

 豚ロースに八丁味噌 

・奈良漬

・しじみみそ汁

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by hibinosara | 2017-10-14 09:42 | Comments(2)
Commented by mary_snowflake at 2017-10-14 10:03
hibinosaraさん、この日 お風邪でお熱があがったのですね。。(私、先日 時間的におかしなことコメントしてごめんなさい。よくなられてよかったです)
髭の人さま、お優しいですね、こんな日は 十分甘えさせていただきましょ(#^.^#)
お月さま、しっとりと映って、なんて素晴らしいのでしょう。
Commented by hibinosara at 2017-10-14 10:54
サファイヤさま こんにちは。
とんでもありません、日々の皿が、10日遅れで運行しているせいです。
ご丁寧にありがとうございます。
このくらいまでなら大丈夫かな?なんて顔色を見ながら、いろいろお願いをしました(^ ^)
ありがとうございます。伝えます!