日々の皿

10月10日(火)  晴れ  29/18  すする

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「ずずっ、ずずっ」狭い店の隣の席から耳元に、お茶をすす

り飲む音が聞こえてくる。

さいきん日本人だってあそこまで音を立てない。

すすっているのは、西洋人の太った男で向かいの席には金色

の髪が素敵な若い女の人が座っている。

ムコウの人は音を立てて口にすることを嫌がるから、生理的

な壁を乗り越えてまですすり飲んでいることを不思議に思う。

クククク、と若い女が笑った時、空が晴れた。

そうかそうか、あれは作法のつもりなのだ。

彼にとっては、抹茶でも韃靼蕎麦茶でもお茶はお茶、金髪の

女の人は音を立てずに飲んでいたから、「コウスルノダヨ」

ときっと示しているのだ。

お蕎麦はもう終わっていたから、すする音を聞けなかったけ

ど、どんな音だったのかなあ。

今日は新しい店に行きたがらない髭の人が珍しく私を誘った。

東銀座の蕎麦懐石の店。

新そばになっていて、蕎麦は北海道の弟子屈のキタワセ。

甘い蕎麦だった。

髭の人はざるを一枚とって、玄挽き蕎麦のざるでおかわりを

した。

玄挽きは山形の蕎麦でまだ新そばではなかった。

玄挽きに向く蕎麦っていうのがあるのだろうなあ。

こういう蕎麦屋にしては、量はしっかりある。

私はひやかけそば。かけそばの冷たいの。

「当店名物のひやかけそばでございます」と女の人が声高ら

かに運んできて、すこし恥ずかしかった。

比較的近所においしい蕎麦屋が四軒もあるなんて、幸せなこ

とだ。



・秋のサラダ

・バケットに金柑の蜜 フェタ

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・さといも煮 青柚子を散らして

・南瓜煮

・金時草と菊の花の酢の物

・奈良漬 瓜 

 さいきん、奈良漬なくしては生きていけなくなってきた

・塩豚ご飯

・お豆腐と長ネギのお味噌汁


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塩豚の塊をご飯に炊き込んで、炊き上がれば取り出して刻

みご飯に戻す、塩豚ごはんの作り方は「豚ごはん」という

本のレシピを参考にしました。

実山椒も入っている大人の味だ。さらに実山椒を増やして

小さな焼きおにぎりにすると焼酎に合いそう(焼酎はあま

りのまないけれど)。

今夜はカボスをまわしかけながら、いただきました。


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by hibinosara | 2017-10-18 07:51 | Comments(0)