人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々の皿

12月7日(木)  晴れのち雪

12月7日(木)  晴れのち雪_c0367403_07344737.jpg




布団から出ている鼻の頭はぴりぴりとして寒さを受け止めて

いる。

うすあまい布団から勢いをつけて飛び出して、ラジオのスイ

ッチを入れた。

受信の赤い光りが弱々しく点滅しながらついて、雑音のむこ

うに声がきこえてくるけれど、すぐに声はまたノイズの波に

さらわれてしまう。

諦めてノートパソコンからグールドのパルティータを選ぶ。

冬の冷たい空気と硬質な音はとてもよい相性だ。

ストーブのなかをT字型の長い棒を使って夕べの燃え残りを

きれいにする。新聞紙を3枚取って半分に切り、空気を含ま

せるように捻ったのを6本作りストーブの中に小さな山を作

る。次に小枝を一握りのせ、枝を数本のせ、最後に薪をのせ

て、マッチで新聞に火をつける。

火がうまくまわるように空気の層をつくるのがコツだけれど、

今日はうまくいかない。

桜の枝のたきつけは、まだ生木で、シューシュー水の燃える

音が聞こえてくる。

車庫に焚付けを取りにゆくと、髭の人が初夏に来た時に作っ

ておいてくれたのが山になっていて、ありがたかった。

午前中は雪かきをした。

お昼をはさんで、午後も雪かきをした。

雪の山は氷と雪のミルフィーユ状に重なっていることを知る。

スコップをつきたてても雪の山はびくともしないけれど、す

こしずつすこしずつ切り崩して断面を出して、土に接してい

る一番やわらかい層にスコップを差し込んで、かまくらを作

るような感じで雪を除いていく。

ある程度穴を掘ったら、ダイブして体で雪山を崩す。という

ことを何度か繰り返して、家の周りの雪をかいた。

今年はほんとうに雪が多いのだなあ。

三時を過ぎたころ、雪がこんこんと降ってきてすこし迷ったけ

れど岩井さんにお土産を渡しにゆく。もしも暗くなってしまっ

たとしても雪灯りは案外明るいので。

牛飼いの岩井さんは変わらずお元気そうだった。

岩井さんのまん丸い正直そうな鼻の穴と明るさに、いつもあり

がたい気持ちになります。

帰り道は気持ちに余裕ができて、雪景色を眺めながら、そして

タイヤの跡しかついていない雪道に足跡をつけることをたのし

みながらてくてく歩いて帰ってきた。

夜は、こたつに首まですっぽり入ってオーケストラという映画

をみた。

それから日課の母への電話。

今日はよい話を聞けた。雪印の健康優良児の記事の写真の向こ

うのこと。母は、記憶にはない私が見ていた光景のことを話し

始めた。

そこには赤ちゃんの健康を診る先生が何人もいて、私はその先

生たちに愛想を振りまいて前のめりになっていたということ。

私は目の前に誰かがいるなんていうことを全く想像していなか

ったから、即座に頭のなかで白衣のお医者さんが並んでいる記

憶を作り上げてとても嬉しい気持ちになった。

12月7日(木)  晴れのち雪_c0367403_07514232.jpg

朝は

ホットチョコレイト

昼は

きのうの崎陽軒の特製シュウマイと緑のたぬき

おやつは

クラムチャウダー 

夜は

またインスタントラーメンだけれど、卵を入れた。

生物ってすごくありがたい。







by hibinosara | 2017-12-18 09:28 | Comments(0)