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日々の皿

2月24日(土)  晴れ  14/1℃

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ミカンがあまり減ってないから、私たちが家にいない時も来

てないということだ。

「天気がいいからここよりもっと楽しいことがあるんだよ」

と髭の人は言った。浜離宮の梅の花の蜜でも吸ってるんだろ

うか、ウチのメジロたちは。


てくてく歩いて今日まで開催中の香月泰男展に行った。

香月さんの絵はまとめてみたことがない。

ほどんどは画集で、ほかに竹橋の近代美術館の常設で一点、

北大の博物館で一点、上野の美術館で数点。

ドアを開けるとむうっとした。

何かのサークルなのか、大勢の人たちが画に向かって首を突

き出し食い入るようにみていた。ときどきリーダーらしい人

が大きな声で説明をしている。人の熱気と暖房が入り混じっ

て気持ち悪いほどだった。

羊と羊飼いに青空、熟した赤い柿に夜空の絵が好きだった。

懐かしいものを見た時のようにほのほのした幸せにみたされ

て、誰かを抱きしめたいような気持ちになった。

次は新玉ねぎに向かった。

もうそろそろ津和地のおじいさんが作っているのが出ている

はず。

汗がにじむような陽射しのなか、新橋までてくてく歩く。

あったあった。10個買う。

新橋から銀座に戻ってくると、休日の歩行者天国が開催中だ

った。まるまる太ったが甲斐犬が道行く人に愛想をふりまい

ていた。目がまんまるで甘えん坊の熊さんみたいな顔をして

いた。もう一軒ギャラリーにゆき、グッチのショーウィンド

ウも見に行った(今日はあまりおもしろくなかった)。MU

JIの本の森にも行ったし、おいしそうな有機野菜も手に入れ

た。

久しぶりに日本酒を飲みたくなった。

図書館の角の小さな酒屋に行ってみる。いかにも酒が好きそ

うな、しっとりしたぬる燗みたいな人が、目を細めて酒の味

を思い出すような顔つきでおしえてくれた。


水に浸してでかけた秘伝豆でひたし豆を作った。

髭の人はこの豆で作る「ずんだ餅」が苦手だから、先入観が

働かないようにだまってだした。おいしい豆だねえ、とぱく

ぱく食べた。心がチクンといたんだけれどほんとうのことを

おそるおそる言うと、ちょっと箸が止まってけれどすぐに動

いた。その後も「うまいなあ」と言って食べていた。

お豆は、いつか猫さんのベルママンが送って下さったの。

いつかまた、私たちにお豆を送ってください。



昼は

・ポトフー

 やわらかい春キャベツと、冬を越して充実したメークインと、

 発酵して旨みが増した鶏肉の組み合わせ。

 スウプは鶏肉をつけておいた塩水を利用する。

 そのままだと塩辛いので水で薄め、一度火にかけて灰汁を

 十分に引いてから利用する。

・パンは焼きの深いくるみパン

 ほんとはバケットがよかったけれど、遅くに行ったから売り切れていた。

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夜は

・鳴門のワカメのしゃぶしゃぶ 

若芽、豚肉、豆腐、長ネギ。

土鍋に梅干しとニンニクと一粒づつ

・ひたし豆


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〆はたまご雑炊

香りのよいごま油のほんのすこしたらして


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by hibinosara | 2018-03-08 07:01 | Comments(0)