6月25日(木)の食卓 晴れ
鰯煮干しと根昆布
朝の果物
----昼食----
・ラタトゥイユスパゲッティ!
・ずっしりした穀物パン
・胡瓜のピクルス
---夕食----
・焼き茄子
・けんちん蕎麦(蕎麦は金砂郷の近隣の蕎麦粉を使った半手打ち)
けんちん蕎麦をはじめて食べたときのことは今でもはっきり、
覚えている。ビニール袋に汁を切った”具”(汁は重いという理
由で省かれていた)と手打ち蕎麦がお土産で、教えられるまま
に、つけ汁を作った。涙が出るほど口に合わなかった。けれど
横ではおいしいおいしいと食べている人がいるのだから、わた
しもすごくおいしいねえと言ってすすった。
何度かつくるうちに味に慣れ好物になったのだけれど、何かが
違うと食べる人は言う。どうしてもすっきりした味になって、
複雑さに欠けるのだ。そのうちに味噌はおねえさんが作ってく
れたものでなければ味が決まらないというところまではわかっ
た。けれど、田舎のけんちん汁にはどうしてか近づけない。あ
るとき、煮干しの頭も肚も取らずにそのまま出汁を取ると、こ
れはうまいねえ、と褒められる。それから、煮干しはまるのま
ま使うようになった。
今夜、久しぶりにけんちん汁を作ってみると、また何かが違う。
土地の味を真似ることは難しいことだなあとしみじみ思う。