7月14日(火)の食卓 快晴
モッツァレラチーズ
チーズ屋でコクがあり適度な弾力を持つモッツァレラチーズを見
つけてから、このチーズを好きになったけれど、それ以前はぼや
けた味の弾力だけが際立つ、わけのわからないものと思っていた。
どこで食べたのかも忘れてしまったけれど、モッツァレラ、トマ
ト、バジルが交互に並んだあの料理は今思えば確かにカプレーゼ。
母はまた違う理由で嫌っていた。
ある時電話でモッツァレラについて話していると、身震いするよ
うに「あれは嫌い」と言った。理由を訊ねると、どうやらモッツ
ァレラを保っている水がおいしいものだと期待して飲んだらしい
のだ。その味たるや・・と電話の向こうでふたたび絶句した母だ
けれど、さきに嫌な思いをすると本体のモッツァレラも味の薄い
ぐみぐみした食感のなんだかよくわからないものに思えたんだろ
う。
チーズは上等なものでなくてもそれなりにおいしいと思うけれど、
モッツァレラは違う。どうしようもなく味のうすい白いゴムの玉、
の場合もある。
さいきんよく食べているのは近所のチーズ屋のガレージセールで
求める牛乳で作ったバッカばかりだけれど、水牛でなくともこれ
はこれでおいしい。
----朝食----
ブルーベリーヨーグルト
----昼食----
・カプレーゼ
・アサリとトランペットズッキーニ(どちらとも残り物)のショートパスタ
モッツァレラは包丁で切るより、ちぎると味がよくしみ込んでおいしい。
----Tちゃんのおうちで----
東京のお盆は7月。
Tちゃんのおうちの仏壇には、入れ替わり立ち替わり近所の人たちが手を合
わせにくる。手を合わせてお土産だけ置いて帰ってゆく人、お茶を飲んで帰
ってゆく人、ちょっと呑んでゆく人。
このおうちはもうずっとそうやって、台所や仏間に人を受け入れてきたのだ
ろうなあ。
サンマの煮たの、カボチャ煮、肉の味噌漬けの炒めたの、サーモンの夏野菜
のマリネ、ぬか漬けに古漬け、寿司屋の巻物の出前。
どれもこれもおいしかった。ありがとう。