Iさんのお宅でお正月/一月二日(土)の食卓 晴れ
聖護院大根(田舎のおねえさん作)
田舎のおねえさんが送ってくれるお餅は、昔は臼と杵で搗いてい
た。
けれど、さいきんは前半の工程を餅つき器で作り、後半を臼と杵
で仕上げるらしい。
それでももち米の旨味はしっかりあるし、キメが細かくもっちり
重いので、食べ応えがある。
お雑煮は大好きだったから(今も好きだけれど)お餅を五つくら
い食べてようやく満足していたけれど、このごろは以前ほど食べ
られなくなって、二つくらいでお腹いっぱいになってしまう。
いつもテーブルの前の席に座っているマイペースな人は以前も今も
三つと変わらず、ちょっとくやしい。
うちのお雑煮の具材は、聖護院大根、八頭、椎茸、人参、かまぼ
こ、鶏肉、お豆腐に、三つ葉を散し、吸い口は柚。茨城の実家と
札幌の実家のミックス雑煮みたいな感じだ(うちの実家のお雑煮
にはお豆腐と八頭は入らない)。
いろんな地方のお雑煮を食べてみたいなあ。醤油や味噌の使い方、
具材に餅の形。あんこ餅を使う地域もあるし、餅と汁のバリエー
ションがおもしろそう。
*
今日は神社の社務所がご自宅のIさん宅を訪ねるのだけれど、どう
やら奥様のKさんもふくめ、お忙しくしていると聞いたので、(
それは当然だろうと思う)、Iさんや一緒に行くTちゃんに相談し
ながら急遽ご飯ものと煮物を作ることにした。
みんなで呑んでいるとき、Iさんがご自分のことを「おとうさん」
と呼ぶのをはじめて聞いた。
とてもよい響きだった。
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----お昼ごはん----
お雑煮
(今年は人参の紅色はいれずに)
----Iさんのお宅でお正月を過ごす----
穴子ちらし
神社に参拝をして、社務所で過ごす。
各地名産のかまぼこ、伊達巻き、ソーセージ、お寿司が並ぶ。
奥様のお友達が作られた煮物があたたかい味だった。
わたしは穴子のちらし寿司、聖護院大根と鶏肉の煮物、牛蒡の
キンピラ、蓮根の煮物を持ってゆく。
穴子ちらしのmemo
ご飯ものというより、日本酒の肴といった味。
だから酢飯の量もうんと少ない。
”酢飯(実山椒入り)の半分量を箱に敷き詰め、甘辛く煮付けて
細く切ったかんぴょうと錦糸卵をちらす、残りの酢飯を敷き詰
め、錦糸卵をちらし、好みの大きさに切った煮穴子と椎茸のうま
に、実山椒をちらす。
”穴子は熱湯で皮の臭みをぬき、木べらなどで皮目のぬるぬるを
取り去ったあと、酒、味醂、醤油で中火(ぽこぽこするくらい
の火力)でやわらかくなるまで煮、一度冷まし味を入れる。