七草粥/1月7日(木)の食卓 くもり空
緑色の葉をさっと茹でて、流水にさらし、きゅっと絞る。
まな板にのせた草と根を「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、
ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」と繰り返し歌いな
がら包丁で叩く(七草囃子の歌詞をすっかり忘れてしまったのだ。
それにあれは六日の夜に歌いながら草を叩いてやわらかくしてお
くのではなかったかな)。
台所の向こうにいる人は「お経みたいだね」と笑っている。
土鍋に一合の米とたっぷりの水(六倍くらい)を加えて火にかけ
る。
沸騰したら火を弱めことこと四十分も炊けば、つやつやのお粥が
炊きあがる。
塩をして、叩いておいた七草を放してざっと混ぜ、蓋をして火を止
め、ほんのしばらく馴染ませる。
このところ食べ過ぎで、体が苦しかったから、この薬臭いような
七草粥はほんとうに効いた。食道をゆっくり降りてゆき、胃の腑
がじわじわ温められると、疲れた夜に湯船につかったときみたい
に、ほおーっ、と長い息がもれた。
----お昼----
七草粥、塩昆布(鈴子さんからのいただきもの)、もろみとちり
めん山椒は(Iちゃんからのいただきもの)、梅干し(梅は西野
さんからのいただきもの)、お漬け物(Cちゃんからのいただき
もの)。そういえば、お米は田舎のおねえさんが送ってきてくれ
たものだし、ぜんぶいただきものです。ありがとうございます。
----晩ご飯----
おでんは続く。今夜は生麩に小麦粉をして揚げたのを加えた。
鶏そぼろごはん、九条葱のぬた。