2016年9月1日(木) 晴れ 33/22℃ 湿度
ブラムリーズシードリング
東の空が明るくなってきた。
雲はフラミンゴ色にたなびいている。
9月1日、日の出の景色は美しいが、なんとはなしにさびしい。
冷蔵庫から青いリンゴを取り出す。
扁平でいい面構えをして、リンゴとしては寡黙な方だと思う。
そこが気に入って連れ帰ってきた。
二つに割ると、薄緑色の蜜がおいしそうに入っている。
加工用のりんごだがそのままで食べると、実はかたく締まりパリパリ
とした食感で、レモンみたいに酸っぱい。
酸っぱくて目が覚めるほどだ。
イギリス人には欠かせないリンゴだと果物屋は言っていたが、
ジャムやパイ、それからアップルクランブルなんかを作るんだろうか。
冬のイギリス、ケーキ屋の店頭で出来立てのアップルパイを買って、
黒い革の手袋も取らずにお金を払っているところなんかを想像すると、
早く空っ風が吹く季節にならないものかな、と恋しく思う。
蜂蜜とシナモンを加えて煮たジャムはとても香り高くおいしかった。
電車から降りるとむうっとして、鎌倉は東京より暑いような気がした。
今日は鈴子さんのお誕生日。
駅前のお料理屋さんに入ると、もうみなさんお揃いになっている。
鈴子さんはますますきれいになられて、夏の白い花のように涼しげだ。
----朝----
○サンマとトマトのブルスケッタ
夕べより断然おいしい!辛口のワインなんかが欲しいところ。
○ブラムリーズシードリングジャムのパン
○玉葱のスウプ
----家にいる人の夜のご飯----
○生姜焼き
○キンピラたたき牛蒡
○お味噌汁 かぼちゃ
お弁当を作りたいところだけど、季節的にもうちょっと涼しくなってから。
駅前の昔ながらの食事どころで、昔ながらの和食をとった。
見た目も包丁づかいも細やかで、日本の料理ってすごいなあと感心する。
食事のあと、高橋家でふたたび祝いのお酒。
蝉がよく鳴いている。
ここにいると、力を抜いて、急がずに生きていいんじゃない?と
家や木々や虫の鳴き声が伝えてくれているような気がする、とタカハシ氏に言うと、
「そんなことないない」ということだ。今の家だって、東京とは思えない
ゆっくりした時間が流れている、と友だちにはよく言われるけれど、
自分ではわからない。そうなのかな、と人ごとだ。慣れてしまうんだろうか。
それとも自分の匂いはわからないのと似てるんだろうか。
ワインに日本酒にワインに、とよく飲みました。
ガスパチョごちそうさま!おいしかったー!
風のよく通る、鎌倉のちいさなお家。
お寺のような、懐かしいような匂いがします。
たぶんこれが日本の匂いなのだと思います。