2016年12月1日(木) 晴れ 14/6℃
東京駅を出発する前に運転手さんは帽子を取って乗客に向か
って、挨拶をした。
今はそんなことをするんだな。私も頭を下げて挨拶を返す。
車内アナウンスがなにか言っている。
シートベルトを締めて、うす暗くなり始めた景色を眺める。
高層ビルがビュンビュン去って行き、そろそろレインボーブ
リッジ。一つも見逃したくないから、きちんと座りなおす。
バスが橋のアプローチを登り、ぐーんとカーブを曲がると
視界がひろびろとして、往来する船や青い色の東京湾、そ
して湾の円い縁にきっちり並んだ霞みがかったビル群が広
がる。
遠くから眺めると東京は繊細な街並みをしている。海の色
も独特で、あんまり綺麗だからちょっと悲しくなってしま
うような風景だ。日頃私たちはあの中で暮らしているんだ
な。
橋を渡り終えるころ、いつも少しだけ失望する。
でもまた次々とやってくる。大きな観覧車、海の底の長い
長いトンネル、海上の橋。
その、長いトンネルを抜けた後の海が素敵なんだけれど、
ほかの海とどこが違うんだろう。海の上を走っているせい
なんだろうか。目の高さとか?
二つ目の観覧車と工業地帯と街の光が見えてくると橋は道
に流れ、また、終わってしまう。
館山駅に着くと、ひでさんとしげこさんが迎えに来てくれ
ていた。
今夜は、海のそばのレストランでお食事。
暗い、細い道を迷いながら進んだ。
お二人と一緒にいると、ほっとする。
―昼---
○たらフライ きゅうりのピクルス添え
○ポテトサラダ
○お味噌汁 大根
○白いご飯
鱈は身厚の背の方をフライにすると、
みずみずしいし、食べ応えもある。
―-夜----
館山の海の見えるレストラン、ベッカフィーコで
○地ダコのサラダ
○オリーヴ
○江戸前アナゴのフリット
○マルゲリータ
○ポルチーニ茸のリゾット
○子羊のグリル
ビール、赤と白のワイン