2016年12月14日(水) 雨のち曇り 11/10℃
ゆり根
ゆり根ご飯を作る。
鈴子さんが電話口の向こうで、ゆり根ご飯についてお話しさ
れている時幸せそうだったから、私も作ってみたくなって。
ゆり根ご飯は、ほんわりとよい香りがした。
炊きたての湯気が運ぶそれには記憶があり、けれどなかなか
思い出せず、糸が繋がった時、そうか、と思う。
百合の花の匂いだ。それはあたり前のことではあるけれど、
記憶を辿らなければわからないほど花そのものの香りではな
く、言ってみれば花の陰の匂い。
ゆり根には気持ちを落ち着かせる成分もあるのか、一口二口
とすすむうちにゆったりしてくる。
ゆり根のほかに、銀杏もたっぷり加えた。
肺が弱る季節には、肺を潤す野菜も旬を迎えているから、こ
のところたくやさんはメキメキ回復した。
ゆり根、長ネギ、白菜、蕪、山芋、大根、蓮。保存のきくも
のでは銀杏、生姜に大蒜それから葛。
そうそう、こたつの上のみかん。
光の穴が闇に貫いているような、月。
空を見上げている時、変化を感じた。私の不調もいつの間に
か去っている。
この波の源はいつだってわからない。知らぬうちに不調の中
に立ってもがくうち、気がつくと抜け出している。
それにしても今回は長かった。三ヶ月近い。
今夜は満月。
朝
パンの耳のトーストにリンゴのジャム
昼
ほうれん草のグラタン
バケット
ほうれん草もまた肺に有効な野菜なり。
夕べのかぼちゃのグラタンのリメイク。
山芋もすりおろして。
ゆり根と銀杏のご飯
ゆり根はおがくずを流し、一枚一枚はがし、黒くなっているところは包丁で取る。
銀杏は殻を割り、薄皮をむく。
水に浸水して笊にあげた米と水を土鍋に入れ、塩で調味する。
ゆり根、銀杏、昆布一枚を加え、火にかけ普段通りに炊く。
むらさずに、茶碗によそう。
夜
○おでん
お歳暮のおでんに、餅の袋や黒はんぺんを加えて
○紅蕪の酢の物
○ゆり根と銀杏のご飯
ところで、芽キャベツのネックレス!すごいなあ。つけている姿を拝見したかった。ターコイズのとくみあわせる・・。日々食材への眼差しの真剣さ、というか、日々の視る力のたまものですね。
今年もどうぞよろしくお願いします。
こんにちは。
はい、カリカリのパンの耳にねっとりリンゴジャムの組み合わせ、なかなか美味しいのです。
芽キャベツネックレス、ありがとうございます!少し、照れていますが、嬉しいです。
家具の記事、面白く拝読させていただきました。
家具からコートへ飛ぶところも、わくわくしました!
漆喰の壁なんですね。
憧れです。塗り跡をじーっと眺めてしまいます。
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。