2017年3月8日(水) 晴れのちくもり 12/0℃

コラトゥーラ
魚醤がこわかった。
大人たちがお酒を飲んでいる席で、しょっつるの話をして
いるのを母の背中と壁の間に挟まって(子供というのはど
うしてああ狭苦しいところが好きなんだろう)聞いていた。
ハタハタを塩漬けにして「醤油」をつくる、ということが
信じられなかった。そのうえハタハタはすこしずつ溶けて
「醤油」になるらしく、その様子、顔や背中や腹がでれで
れ溶けてゆくところがまぶたの裏に浮かんで、ぞっとした。
酒の席のしょっつるのなかに溶けた幾千ものはたはたをみ
て気持ち悪がった。
いしるを知った時もむんとする独特な匂いがイカやイワシ
やサバがでれでれ溶けてゆく様子を浮かび上がらせて、口
にできなかった。
なのだけど、外国から来たものは受け入れた。
ナンプラーやヌクマムはむんとする匂いはあるものの、そ
れが魚醤だとわからなかったし、それに外国から来た料理
はなにしろ全体がわからなかったから、好きも嫌いも口に
してわかろうとした。
そこから、魚醤好きがはじまる。
今やナンプラーといしるは台所に欠かさない。
お土産にいただいた鮎魚醤の一滴は魔法のように味に複雑
な表情が出るし、イタリアのコラトゥーラもまた寝ている
味が立ち上がってくる。
朝
・新玉ねぎとチーズのトースト
パンは両面を焼いてカリリとさせる。
耐熱皿にパンを並べ、トマトソースをパンの真ん中に
端から端に「一」を書くように塗る。
新玉ねぎをあふれるほどのせ、チーズもまたたっぷり
と全体をおおうようにのせる。
230℃のオーブンに入れチーズがくつくつとしてお
いしそうになるまで焼く。

昼
・カブの葉とおじゃこの焼きそば
カブの葉は、一晩干してしんなりさせたもの。
じゃこの塩分で8割がた味はついているが、最後にコラトゥラーで決める。
黒胡椒を挽く

夜
・ささみの唐揚げ
小口切りの長ネギを散らして
・サラダ春菊のサラダ
・冷奴
冷奴が食べたい、と思う夜。そんな季節でもないのに。
切らずにそのまま出して、各自好きな大きさにお箸で切る。
豆腐は一口が大きい方が、おいしく感じる。
・お味噌汁 ふのり
・玄米ご飯

便利な世に中になるにつれて ダークな部分は他人任せで、自分の手は汚さず いいとこ取りの食事をしているのですね。
ricaさんのお話を読んでいて はたと思い出しました。
アンチョビーを作った時の残りのアラや頭で魚醤を仕込んだのです。
何と2年間 蓋をしたまんま…怖い!
恐る恐る開けてみると これがいい匂い。
でもまだ目は黒々とはっきりと残っているのです。
責任をとって まず自分で毒味をしてみます(笑)
おはようございます。
ほんとうですね。子どものころ怖いものはたくさんありました。
そういえば子どもの頃は、父が猟を趣味にしている友だちから、鳥をもらってきては、湯につけ、羽をむしるのです。生きた鯉ももらってきて、大鍋で姿ごと揚げると鍋のなかではねるのです。よく、泣いていました(笑)。
痛みをともなうような影がどんどん消されて、一見明るく見えるけれど、のっぺらぼうで、むしろおしこまれてしまった影たちの反乱が恐いです。
東京の街もまた同じで、影が少なくなりました。
内蔵も入れているのでしょうか!
イタリアのガルムは内蔵までいれると聞いたことがあります。
それとも、骨と頭だけかなあ。
すごーく興味があります。
おいしそうだなあ。
目は最後まで残るのですね(笑)
もう子どもじゃないので怖くありませんけれど、でも、夢に出てきそうです。ふふふ。

