11月16日(木) 晴れ 16/8℃ しげこさんと


よい天気だ。
台所に水平にお日さまが差し込んで、牡蠣の上にやわらかな
光を落としてゆく。日本酒で炒りつけてぷっくりさせておけ
ば、独りの夜のリゾットなりパスタなりきつね色に焦げ目を
つけるなりすぐに何にでもなる。
メジロの鳴き声が耳の端にちいさく響いた。
気のせいかと思ったけれど、やっぱり聞こえてくるのでベラ
ンダの手すりに背中を預けてぐーっとそって天を見上げると、
気持ちのよい真っ青な空がただ広がって、カランとしていた。
聞き間違えだろうか。
髭の人はまだ暗いうちに千歳に向かった。
わたしは六本木の青山ブックセンターでしげこさんと待ち合
わせをして、ほぼにちの生活のたのしみ展に行った。
けれど、すごい混雑ぶりだった。
いちばん楽しみにしていたお弁当のキッチンカーにはすでに
長蛇の列ができていて、私たちはすぐに諦めた。諦めつつ、
マルディグラの「大人のお子様ランチ弁当」に未練が残り、
妄想した。ハンバーグとオレンジ色のスパゲティや黄色のご
飯が詰められた、鮮やかなお弁当!
ヒルズのなかの中華のチェーン店で担々麺をすすり餃子にか
ぶりつき、しげこさんとおしゃべりしていると、ほぼ日の「
商店街」の方への興味はほぼ失われて、でもせっかく来たん
だからとちょろりと見て、わたしたちは銀座に向かった。
高垣先生と淳さんと愛ちゃんの三人展「未だ見ぬ人」に向か
い、落田さんの6年ぶりの新作油彩画展ーいつも隣ーにも向か
う。
しげこさんと私は好みが似ているようで、淳さんの作品を見
て私たちがもとめたとも知らず「これいいなあ」と言った。
落田さんのところでも二人とも欲しい絵は同じで「プラスマ
イナス・ゼロ」の前で「これ好き」と言い合った。ほとんど
の絵は売れているのにどうしてこれが残っているのか不思議
だね、とも。果実や昆虫の世界も素敵だし、何かよくわから
ない文字のようなものも素敵だし、グレーのトーンだって頰
をよせたいくらい素敵なのに、だ。なのだけれど二人とも絵
についている数字を見て、しおれた。
どこへゆくのだろうな、あの絵は、と好きな絵のことはいつ
も気になる。
愛ちゃんの「ちいさいひと」のちいさな足がそよ風を起こし
ているデッサンもすごく気になる。どこへお嫁に行くんだろ
うなあ。
落田さんショートカットがよく似合って素敵でした。
夜はビールとおつまみ。
ナナコさんと長電話。
そして、引かれ合うようにして長電話して。
時間があっという間に過ぎて、私にとっても、素敵な夜でした。
誰も気づいてくれなくてもrikaちゃんがいいと言ってくれると嬉しい。
rikaちゃんの目はいつも意識しています。
ひとつの尺度として。
淳さんの遠くになにかが聞こえるような静謐な作品。
愛さんにとってむくちゃんはかけがえのないものという想いが溢れた絵。
亡くなられた恩師の絵と共に飾られた愛らしい姿。
海の波のような循環の時間の中に生きているんだなぁと感じました。
誘ってくれてありがとう。
洋子さんの独自な絵の世界は健在でしたね。
「プラスマイナス・ゼロ」は昆虫に反応しちゃったの。
rikaちゃんも一目惚れだったでしょ。
洋子さんも言ってたけど、自分がいいと思うものと人がいいと思うものは違うのかもね。
久し振りの落田ワールド堪能させていただきました。
行ってよかった!
あっ、嫌いなものも似ています!「イヤッ」と顔をそむけたくなるようなものとかね。
えっ、どきどき。
照れるな。
うれしい♡
淳さんのひそやかな子どもたちからはね、遠い過去からなにかを伝えるためにやってきたような、そんな気配を感じるときもあるの。アンジェリコの骨、とかね、涙がでそうになるんだなあ。
ほんとうね。愛ちゃんの絵からは溢れる愛情を感じました。ちいさいひとのちいさな足のデッサンもちいさい人のデッサンも好きだったなあ。いつまでもみていたかったなあ。思い出すと胸がトクンといいます。
高垣先生の絵も彫刻も、思い出すと、ずしん、と来るの。そしてなにかを考えたく、なります。どうしてだろうなあ。
ほんとね、この後もずっと循環してゆくのでしょうね。
こちらこそありがとうございました。
落田さんの世界健在!!
わたしは、昆虫とその横に数のように並べられた羽根に吸い込まれ、そのあとに不思議な果実に目が動いてゆきました。一目惚れです!
落田さんの絵をみていると、子どものころの自分の感覚を取り戻せるの。目はもっと自由で想像するなんてことを思わなくても、自在だった。落田さんの絵の中には物語がぎゅっと詰まっていて、やっぱり好きだなあ、と思いました。行ってよかったね!!!
枝香庵の三人展にお越しくださり、ありがとうございました!
海の波のような循環の中。本当にそうですね。
アラスカのある部族では赤ちゃんがうまれた時、こんにちは、おばあちゃん、と声をかけるそうです。
あらゆるものが繋がり、交わり、そして、死者に支えられて生きているのだなあと思います。
しげこさま、いつかきっとりかさんとgrassBにお伺いします。
こちらこそ、ありがとうございました。
遠い向こうからの、ここにあるものの、大地からの響きを、受け取りました。
「こんにちは、おばあちゃん」と声をかけるのですねえ。いいお話だなあ。
またやってきてくださるのですね。
grass-Bいつかきっと行きましょうね。
いいお話。
ありがとうございます。
毎日のように市の防災無線の行方不明情報が風にのって流れてきます。
今回所在不明になっているのは80代の女性とか。
この寒空にどうやって過ごしているのでしょう。
もしかしたら徘徊老人といわれる方達は神仏のない世界を巡礼しているんじゃないでしょうか。
そうやって「おばあちゃん」と声をかけられる次の場所を捜しているのかも、なんてふと思いました。
今無事保護されたそうです、よかった。
いつでもいらして下さい。
お待ちしています。
よかった。
ぶじお家に帰ることができたんですね。
希望をさがしに出かけるのかもしれませんね。
母のはなしを聞いていると、そう思うときがあります。
いつかみんなで遊びにゆきますねー。
たのしみだな。
りか

