日々の皿

2月4日(日) くもりのち晴れ  10/2℃

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北海道積丹町で農薬も使わずに大切に育てられた大豆は東京

の青空マルシェに並べられていた。

偶然前を通りかかった私は黄色味の強いまん丸で小さな顔つ

きをした大豆に磁石のごとく吸い寄せられて行った。

新種かと思って訊ねてみるとふつう大豆のことを「黄大豆」

と呼ぶと教えられた。知らなかった。

その黄大豆ででスウプを作った。まったくおいしい大豆だっ

た。

節分の豆文化圏は北海道は「殻ごと落花生圏」に属している

けれど、母はいつからか「大豆」に改めたと知って、去年の

晩秋また東京までやってきて冷蔵庫で出番を待っていた大豆

を生まれ故郷に近い地に送り返してやった。

「積丹?」「積丹ってあの積丹?」母は突拍子もない声を上

げた。まるでおいしいものは北海道では穫れないとでもいう

口調で。

「積丹。積丹。ああ、思い出してきたわ!あなた知ってる?」

もちろん知っていますとも、といいかけて断崖絶壁の続く複

雑な海岸線と真っ青な空を思い浮かべながら「うん、知って

いるよ」と素直な返事をする。

「おとうさんと三人で行ったわね!覚えてる?」「あの旅は

ね・・・」と母ははつらつとして十も二十も三十も若返った

声で、その時間の中に生きているかのように話し時めた。

このところ父と私の三人で暮らしている夢をよく見るそうだ。

私は決まって、四つか五つとだと言った

母の黄金期はその頃にあったということなんだろうか。それ

ともその時代をやりなおしたい気持ちが残っているんだろう

か。

つい、あまり関心のないような声で返事をしてしまうけれど、

ほんとうは胸の真ん中あたりがチクチク痛んでいる。


今年も立春大吉を書く。

墨汁で練習をしている間、髭の人は墨を磨ってくれているけ

れど時々身もだえして、根気の限界が襲ってくるのと闘って

いる。

常用字解で一文字一文字の成り立ちと意味を調べ「立」「春

」「大」「吉」それぞれを体に移して、それをまた紙に移す

ような気持ちで書いた。

字はめちゃくちゃになるけど、おもしろい。

もともとめちゃくちゃな字ではあるけれど。

本番は、そのすべてを忘れるようにつとめる。

眼の奥の目盛りをただ頼りにして書くようにつとめる。

墨をふくませすぎて、「立」も「春」も「大」も「吉」もに

じんで墨の円(●)にしか見えなかったとしても、かまわず

書きつづける。


昼は

・手羽先と大根の極太うどん

・大根の酢漬けと若布酢

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おやつは

・栗かの子のホットサンド


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夜は

・めかじきアラ煮 

・お揚げのこんがり焼きに大根菜とおジャコ炒めのっけ

・大根の酢漬け、塩こぶ、梅干し

・らっきょう

・しじみ汁

・白いご飯


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by hibinosara | 2018-02-12 14:49 | Comments(0)