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日々の皿

2月27日(火)  晴れ  13/4℃

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夕べは夜更かしをした。

いいものだった。

山の家なんかにいると夜の八時くらいにでもなれば、十分に

夜も更けてしまうけれど、東京の家の目の前の高層ビルの窓

には24時間どこかしら明かりがついて働いている人がいる

し、その人たちを待ち受けるタクシーの赤いテールランプも

道端に並んでいる。

それでも周囲が寝静まると、しんしんと夜が生まれてくる。

台所にカフェ・オ・レをつくりに入り、小さな鍋にコーヒー

とミルクを合わせ、火にかけ、水面がゆらぎちりちりしたら、

カップに注ぐ。いつも通りのことだけれど、夜の静けさにそ

れらは心地よく響いた。

朝になって、夕べのように耳を澄ましてみたけれど、もう夜

のような音は聞こえなかった。



「かわいいなあ」「三ヶ所全部にいるよ」「ほら、柳にも今

いる」「ふふふふ」「あ、またきた」「がっついてるなあ、

凄い」「背中!」集中したいのに、独り言とも思えない声が

ずっと聞こえていて、思わずパソコンから顔を半分出して髭

の人を見る。肩の力をすっかり抜いて正座して、ベランダの

方を向いている横顔はどこか解脱した僧みたいだった。

「今朝はいっぱい来てるね」と声をかけると、にこにこして

新しいミカンを手に、ミカンのブランコの調子を整えに行っ

た。


今日は凄みの出たかぼちゃを切った。

包丁をいれると青っぽいさわやかな夏の匂いが立ち上って鼻

の中をすーっと通っていき、脳にとどくとたちまち夏の中に

いるみたいなになった。

夜はリヒテルのバッハとショパンを聞いた。不思議なピア

ニストだなあ、とやっぱり思う。

きのう焼いたケーキはずいぶんおいしかった。

Yさんの反応もよかったようで、嬉しい。


昼は

今年は母が送ってきたじゃがいもはなくなって、八百屋から

買っている。メークインっていうのは淡白な味だとばかり思

っていたけれど、そんなことはまったくなかった。おいしい

メークインに出会ってないだけだった。甘くほくほくとして

煮崩れにくいメークインもあるのだなあ。


・かぼちゃ煮

 白かぼちゃっていうのは、こういう青っぽいのが持ち味な

 のかな。グラニュー糖との相性がよさそうだし、製菓にも

 向きそう。あ、お漬け物にもきっといいと思う。

・新玉ねぎの卵炒め

・小松菜と豚肉の炒め

・わかめ納豆ちりめんじゃこのっけ

・メークインと新玉ねぎのお味噌汁 

・小豆玄米の人と白米の人

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夜は

・栃尾揚げ 柚子味噌と芥子の実で

・昆布炒め

・かぼちゃ煮

・紅大根

・にゅーめん(葛入りのそうめんと卵)

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by hibinosara | 2018-03-09 17:01 | Comments(0)