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日々の皿

5月13日(日)  くもりのち大雨  21/17℃

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日曜日。

うすぐもりの青い光。

朝と昼兼用の食事をすませて淳さんは出かけて行った。

そのあと髭のひとも、ポートレイトを撮りにギャラリーに向か

った。

わたしは家にのこって、台所に立つ。

淳さんの苦手なものもすこし出してみようと思う。

ニンニクを皮ごとつぶしてオイルでじっくり火を通せば、よい

旨味が出るし、ニンニクの臭いカケラが直接口に入ることもな

い。髭のひともニンニクは苦手。

きのうの築地は半額市だった。

場外はもう何年も前からほぼ観光地になって、買い物をするに

難儀するほどの凄い人出だけれど、さらに凄まじかった。

わたしの目当てはひとつだけ。

おいしい肉屋のヒレ肉一本。今夜はその肉で酢豚を作る。


淳さんが帰って来るころザンザン降りはじめて、傘をささない

のは知っているけれど、髭のひとはバス停まで迎えに行った

雨が降っている時はタオルをひょいと首に巻いて走る、といつ

か聞いた時、「イタリアのある種の男たちは傘を持たず、コー

トの襟をひょいと立てて前をしめ雨の中を走る」風景が浮かん

だ。たしか、須賀敦子さんの本だ。ご主人のベッピーノも雨の

走っていたはず。

行き違ったらしく、気持ち良さそうに雨に濡れた淳さんが先に

帰ってきた。


今夜は食べ物屋の話をした。

住吉のうなぎ屋のおばちゃんの顔を見に大阪に行きたくなった。

うなぎは時価だけれど、せいぜい一本二千円とちょっとで、時

々数百円高い時には、すまなそうにするのだそう。

大阪で、牛肉も買ってみたいものだなあ。




朝と昼兼用の食事

・いさきの焼き霜

・大根と茗荷のサラダ

・茄子のさっぱり炒め

・切り昆布

・豚汁

・白いご飯

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夜は

・新玉ねぎと鶏もも肉のサラダ

・そら豆の春巻き

・小松菜の炒め物

・酢豚

・白いご飯

・スープ

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 春巻きは、そら豆の並べ方によってずいぶん印象がちが

 ってしまう。

 軽い食感が好きなら、そら豆を斜めに重ねるように巻く

 のがいいけれど、そら豆の香りや食感をじっくり味わい

 たいなら、そら豆の長い辺を立てて、頭とお尻を互い違

 いに並べ、ぎっちりと巻いた方が断然おいしい。

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by hibinosara | 2018-06-02 14:47 | Comments(4)
Commented by fusk-en25 at 2018-06-02 19:00
縁側?の食卓に私も座りたい。。

大阪の美味しかったちっこい鰻屋はなくなり。
切り落としが美味しかった肉屋も感じが変わり。
黒門市場までがスーパー化してしまいました。

私も「傘」は持ちたくない。
Commented by hibinosara at 2018-06-03 06:43
> fusk-en25さん
縁側!憧れです。
窓際の席ですけれど、今の季節は気持ちが良いです。
鰻でもご用意してお待ちしています。

東京も個人のちいさなお店が生きて行きにくい時代になってしまいました。
街並みは巨大ビル化、陰が消されてディズニー化しています。
つまらないなあと思います。

わたしも傘は持ち歩かない方です。
Commented by na7ko at 2018-06-03 20:53 x
ああ、嬉しい。わたしも基本的には傘は差さないのです。
田舎では、みんなに怪訝な顔をされますよ。
Commented by hibinosara at 2018-06-03 21:18
na7koさん
雷雨のなかを歩くのも好きでした。
ざーざー降り始めると街に走って行ったり、
カメラをつかんで出かけたりも。

気持ちいいですよね!