日々の皿

6月25日(月)  晴れ  33/20℃

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朝、鵜は水に潜り波紋をおこし、それは静かに広がって行った。

今日はお弁当を作る。

ひとつはいなり寿司。薄揚げはきのうのうちに油抜きをして

にしてある。お菜は卵焼き、真魚鰹西京漬、鶏唐揚げ、こんに

ゃくの煮物、土佐甘とうがらしと赤茄子の煮浸し、みょうがの

甘酢漬け。

機材室からきれいな空き箱をいくつか選んできて、竹の皮や笹

を敷いて詰めた。

どうしてかこの頃お弁当が作りたくて、そのことを想ってい

とオーケストラのチューニングが聞こえてくる。

ひさしぶりに鈴子さんのお見舞い。

日差しがとんがっている。最高気温は33℃の予報。

鈴子さんは赤ちゃんみたいなきれいな肌をして、すやすや眠

ていた。少しだけあいたくちびるも健康そうな桃色。肩や腕を

触るとあたたかく、呼びかけると眼球がかすかに動く

から鈴子さんの内側の鈴子さんには聞こえているのだと思

ました。

お弁当は病院の中庭の白い椅子と白いテーブルの席で広げた。

猫さんはワインをよこちゃまはチーズとブルーベリーを用意し

てくださった。何を話したのだっけ。そうだ、よこちゃまの

ィルとシャンツァイだけのサラダを真似てみたいと思った。清

潔で色っぽい不思議な世界があるような気がして。アブサンを

合わせてみたいとも思って。


あまりに暑かったせいか、丸の内についた時にはくたくただっ

た。待ち合わせた髭のひとに「ね、そば食べに行こうよ」と誘

われてもちっとも食べたくない。

けれど何も思い浮かばなくて、結局蕎麦屋に行った。

地下に降りてゆくエスカレーターに乗ると、目の前を小さなと

ても早いものがかすめて行った。ツバメ?

蕎麦はあまり食べられなかった。

らっきょう用の塩と調味料でずしりと重い荷物に顎を出して

る髭のひとをベンチに置いて、私は一升瓶トートを持って金

の酒屋でみりんを一本。

会計を済ませている時、「はっ」とした小皿も求める。

いつか欲しいと思っている土鍋を制作している石井直人さんの

作だった。


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がばっ、と食べるのが好きだからつい大きめに切り分けてしまうの

だけど、よこちゃまのこんにゃくの煮物は私の四分の一の大きさな

のだそう。猫さんもよこちゃまも、小さなお口なのを忘れていた。

大きさも味のうちだから四分の一にはできないけれど、半分にして

てもいいかな、と思う。

菜種油で揚げた茄子の揚げ浸しは油が少しきつかった。軽い米の油

に胡麻油で香りづけをしたブレンドがよかったかもしれない。

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ケチャが逝ったそう。

またね、ケチャ。


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by hibinosara | 2018-07-04 06:39 | Comments(4)
Commented by fusk-en25 at 2018-07-04 07:15
米茄子のような茄子しかないここでは、
やっぱり紫の色が違うなあ。。
とちょっと妬けました。。
Commented by hibinosara at 2018-07-04 07:54
fusk-en25さん
茄子、だんだん美味しくなってきました。
日本にも白、紫、ゼブラ、緑、色々な色の茄子が増えてきました。
果肉が詰まっているフランスのお茄子も羨ましいです!
Commented by shigeko at 2018-07-29 17:10 x
今頃ごめんなさい。
店以外のことで毎日ばたばたしておりました。
この写真遺影にしたいです。
ありがとう。

この前夫がケチャのお墓を見やりながら「もうあそこにはいないよ」と。
何日か前窓越しにお墓を眺めていたら盛り土がストンと落ちたんですって。
で、あ、ケチャは逝ったなと感じたそうです。
Commented by hibinosara at 2018-07-29 17:32
しげこさま

いろいろ、おつかれさまでした。
東京暑かったでしょう。大丈夫だったかな、と思っていました。

8月のカレンダー、ケチャにしようと思っていたの。
この写真で。新盆になるのかなあ。
それとは別にプリントしますね。

そっか。ひでのぶさんらしいなあ。
逝ったんだね、よかった。