日々の皿

6月29日(金)  梅雨明け快晴  33/25℃

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え。

いま、梅雨明けしましたって、言った?

そんなことないだろう、まだだよ。

そうだよね、でも、今、ラジオが梅雨明けって言ったような気

がする。

紙袋を二重にして旧と新のらっきょうを一瓶ずつ入れるとずし

っ、と重い。外に出ると夏の日差しがギラリときた。

都会の匂いがする地下鉄に乗って、青山。

ひさしぶりですこし道に迷ってしまう。

Kちゃんとは、たしか二年ぶり。

変わっていないし、変わっていた。その両方が混ざり合ってい

た。やせたかな。それになんだろう、もう世間に怒ってないよ

うな気がした。そういうことが体から消えていた。肩の力が抜

けた樹木希林みたいだた。

Kちゃんが連れて行ってくれたのは青山の古いカフェ。

腰掛けると深く沈む赤いベルベットのソファに、キッチュなシ

ャンデリア。窓辺に植物の緑がそよいでいるのに、地下のワイ

ンセラーにでもいるような懐かしい雰囲気。

Kちゃんは空芯菜と鶏のパスタとジンジャエール

わたしはいいだこのアラビアータのパスタとビール

Kちゃんは、わたしが話し始めると静かにうつむいて話してい

ることにぴたりと照準を合わせてくる。言葉の向こうの形をと

もなっていない声にまで耳を澄ませているみたいで、すこし緊

張する。なんだかKちゃんの中に生まれた空洞にいくらでも声

は降り積もっていくみたいだった。

Kちゃんの新しい家にお邪魔した。

青山の裏通りというの、石の階段が入り込んでいて変わらずい

い景色だった。


美容室のシャンプー台に座ると「来るお客さん、みんな梅雨明

けしたって入ってくるんですけど、ほんとうですかね」と夫の

方が言った。

じゃあ、朝ラジオで聞いたのは本当だったんだ。

妻に髪を切ってもらう。家でビールを作っているのだそう。夫

も右に来て、ビールの話をした。どれだけ旨いものか二人とも

興奮しておしえてくれる。鏡越しに見る二人は突然暑くなった

せいか顔がよれるほど疲れていた。私は鏡の中のじぶんを見て、

太ったな、と思う。定点観測。




髭のひとの昼は

・そうめん 大葉、チャイブス、おろし生姜、炒りごま

・胡瓜と切り昆布の酢の物

・高野豆腐と生しいたけの旨煮

・スクランブルエッグ

 すっかり夏の食卓になった。

 素麺にバターの香りのスクランブルエッグは変わっている

 と思うけれど、髭のひとの親しい友だちの実家ではこうし

 て出てくるそう。この組み合わせはうちにすっかり根を下

 ろした。


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夜は

何食べたい?と聞くと

「冷蔵庫にキムチあるでしょ。チャーハン。元気になりそう」

みんな夏に疲れているのだな。

食卓にキムチの赤い色が、じわっ、と浮かぶ。


・キムチチャーハン

・トマトとわかめのサラダ

・冷奴

・たたきごぼう

・長ネギのスープ

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by hibinosara | 2018-07-08 09:21 | Comments(0)