名残のオクラ
新豆が出てくる前に冷蔵庫の豆類をすべて煮てしまいたいと思うのです
うっすらと甘みをつけて、これは母のおやつ
9月21日(金) 雨 19/15℃
歯医者の向かいのクリーニング店の軒先が電球でぼおっと
明るい。何か食べ物を売っているようだから道を渡ると有
機野菜や麺類や醤油など。
さつまいもを二本、茄子、里芋、大根菜、それからモロッ
コインゲンをそれぞれ一袋もらう。
この野菜はクリーニング屋の親戚が作っているのだそう。
家に帰って湯を沸かし、栗を入れる。
夕飯は、茄子とオクラの揚げ浸し、いんげんと油揚げの煮
浸し。あると思っていた、肉も魚もないから今夜は野菜だ
けの食卓。たまにこういう日があってもいいと思うように
なった。
鬼皮が柔らかくなるころ鍋の蓋をあけると、ぶわっと湯気
が立つ。火がつけっぱなしになっていて、湯が栗色に染ま
っていた。ショック。
テレビを見ているひげの人に皮むきをたのんで、わたしは
台所に。
剥き上がった栗をひと粒食べるとこっくりと甘くて、こん
なふうに芯までやわらかく茹でたことはなかったけれど、
おいしいものなのだなあ。
今日は一日中雨が降っていた。
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昼は
・ふーちゃんぷるーのっけの焼きそば
・茄子の塩揉み
夜は
茄子とおくらの揚げ浸し。
こぶりのオクラががおいしそうで求めたのだけれど、種
に存在感があって、もう名残の季節になっていた。
けれど名残には名残のよさがあって、それが期待してい
たほどおいしくなくてもどこか愛しくて、食べることは
美味だけのことでもないなあ、と思うのです。
・いんげんと油揚げの煮浸し
・切り昆布とたらこの佃煮
・青豆の煮物
・ちぎり豆腐の味噌汁
・玄米