線でかこむと楕円の一帯
10月19日(金) くもり 20/14℃
母のごはんのことを少しずつやる。
今日は栗のケーキ。それから、黒豆のおにぎり。
栗は栗で染めたサラシに包んで蒸した。
ふと、栗のケーキには和三盆糖が合うような気がしてしま
ったから、そうしてみる。
玉子となじみにくかったし、泡立て器できめを細かくする
にも不安になるほど時間がかかったけれど、いい味に仕上
がった。おどろくほど。
砂糖は大切なのだなあ。
歯医者の帰り、散歩。
東京タワーを見上げながら。
隣の診察台のおばあさんはおもしろかったな。話したくて
話したくて仕方なくて、口のなかに器具を入れられても「
ほぉれでね」「ふぅがふぅが」とずっと話していた。
わたしもつられて、治療されている口をあけたまま笑ってし
まった。
芝大門のあたりは好きでしかたない。増上寺の裏手、愛宕山、
線でかこむとちょうど楕円の形になる一帯には同じような空
気が流れていて。
芝には古墳があるし、愛宕山は山頂に神社があってふもとに
寺町が開けている。墓地も多い。
人も時間も重なってみえるような気配があって、歩いても、
歩いても、飽きない。
暮らしてみたいと思う。
――――
和三盆糖100グラム、卵2個、栗どっさりのケーキ。
母のはスライスをして冷凍。
以前は風味が落ちるのがいやで、何もかも送る直前に作って
いたけれど、今は日常に母の時間を滲ませるように少しずつ
少しずつ作り置いて山にしていく。無理をしないことが長続
きさせるコツのような気もするから。
朝は
りんご
昼は
・レンコンと鶏肉のねぎ炒め
・かぼちゃ 柚子を散らして
・納豆玉子
・野沢菜の油炒め
・蕪とラディッシュの甘酢
・茄子の味噌汁
・白い飯
おにぎりの第一弾は黒豆。
黒豆はすこし歯ごたえが残るくらいに茹でる。
煮汁を使って米を炊く。
煮汁のすべてと足りない分は水でおぎなって、塩を加える。
力のある味。
大門でひげの人と待ち合わせて
ラーメン
この間、ロケの途中で行った店なのだそう。
THANK
流行りのお店で、開店と同時にどっと人が流れ込んだ。
ひげの人
スペシャルラーメン
わたし
担々麺
食事のあと、ちょっと散歩。
ricaさん質問です。
お母さまに送られるお料理は全て冷凍ですか?
その際に美味しく保つ秘訣とかありますか?
私も姑に食べ物を作って送るようになったのですが、冷凍より冷蔵と思って頑張っていましたが、これでは長続きしないと悟りました。
作るほうも大変だし、食べるほうも日持ちがしないので冷凍に切り替えようと思っているのです。
黒豆おにぎりおいしかったです!
そう激しく劣化しないカレーやポタージュスープ、おにぎりは冷凍しています。
ついつい、おにぎりだけで済ますことがあるようで、今月から豆類のおにぎりを増やし、
具だくさんのおにぎりも作るようにしました。
組み合わせて食べてもらえば、栄養が偏らないのではないかなあ、と思い。
お惣菜の類は、冷凍に自信がなくて、酢の物や煮物を送る日に作って食べきってもらうようにしています。
あとは、自分でやってね、と突き放しているのですが、
お義母さまとなれば、そうもいきませんものね。
お役に立てずにすみません。
気長にゆる〜く考えて続けていきたいと思います。
母はもう何を食べても何をしても夢の中の人なのですが、姑はまだまだ元気。
元気なうちに少しでも美味しいものを食べてもらおうと思います。
わたしもバリエーションのことを考えると、気詰まりになりつつ、
その場になれば何できるだろうなあ、と思っています。
そうですね。美味しいものの楽しみは、とても大切ですよね。
母の顔を思い浮かべながら、作っています。