冬至
12月22日(土) 曇天のち雨 11/7℃ 冬至
朝、メジロが来て行った。
冬至の空はどんよりとして、きのう和歌山のNさんから届
いた柚子が部屋の隅でぼんやりあかるさを放っている。
レモンケーキを二台焼いて、あと10分というところでひ
げの人にお願いをしてバス停まで走る。
市場行きのバスに乗ったのははじめてだけどぎゅうぎゅう
詰めで驚いた。乗り口で人が詰まっていてスイカをタッチ
できないほどの混雑。けれど一番前に立って足の下にバス
のバウンドを感じながら長い橋を渡る景色を運転手さんと
同じ視線で見ていられるのはたのしかった。終点は水産棟
の近くだし急いでいる時はこのバスがいいな。
ヒラスズキとも思ったけれど、クリスマスだから金目、迷
っていると鯖のいいのを隠してあるんだよと大将がおっし
ゃるので一本。お腹がころんと太って鈍い銀色に光ってい
るから脂がのっていそう。大将は今日もおまけをたくさん
下さった。
帰りはいつも通り歩いて、長い橋の真ん中ですこし休む。
空も川も新しくできた橋もみんなうす灰色に霞んでなにか
が降立ちそうな気配で、メリー・クリスマスと言いたくな
った。
帰るとレモンケーキは焼けていて、けれどちょっと焦げて
、38分なのだなあ。最後の2分は気をつけないと。
気の早いサンタがやってきた。わたしもきのうせっかちな
サンタに頼んだから、空で行き交ったかな。
箱を開けると葉っぱのカードにMerry X’masの文字。それ
から自然界のうつくしい緩衝材(野ばらやカラスウリやヤ
シャブシや蔦)。そしてその下にひそむプレゼント。
でもいつもすぐには見ない。ダンボールが額になっている
緑や赤の風景をながめる。
炭の残りを確かめて、築地場外市場にオスのししゃもを買い
にゆく。明日はひさしぶりにししゃも酒を作るのだ。
炭を熾すから、焼き物もする。
菌床だけどおいしいキノコを売っている店にゆき、アルチー
ナで野菜やコーヒーを買う。
帰って、サンタの続きをやる。
きのうはクロス型のラッピングにした。ある物で作るからば
らばら。撮影のバック紙で使った真っ赤な紙で包んでポルト
ガルの青い鳥のタイルのポストカードとか、オランダのミッ
フィーちゃんとか、和紙でくるんで熨斗のようにしたりとか
、セロファンに細いサテンのリボンとか。顔を思い浮かべて
合いそうなラッピングを作るのが、たのしい。
朝の食卓は
・卵サンドとハムとバターのサンド
卵はうす甘いスクランブルエッグにして形を四角にととの
えたのを挟む。
昼は外で
アルチーナの近所の中華屋さんで
ご夫婦で経営されているちいさなお店。
ひげの人 鶏塩麺
わたしは シューマイ定食
シューマイがおいしかった。あたたかい味。
シューマイがおいしい店はたいてい何でもおいしい。
夜に来たい。
遅くなってしまった夜の食卓はあるもので
中華チマキ用の豚肉を茹でている時に掬った脂でキムチと
舞茸と米を炒めキムチチャーハンを作り、もやしの卵焼き
のっけ。
水も出ず、きのうのもやしの作り方はなかなかよいよう。
豚肉の茹で汁に味をつけて豆腐のスープにして。