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日々の皿

花見弁当






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3月28日(木)  くもり  12/8℃  


くちばしをコップにさしこんで、のどに水を流している。

オレンジのみずみずしい断面を見せつけるように置いてお

たのに、ヒーヨはもう見向きもしない。

すこし横になって、市場。

横断歩道を渡る通勤の人たちの波のむこう、突き当たりの

公園のあたりがなにかへんにもわっとして、よく見るとさ

くらで霞んでいた。バス停の傍にもぼわっと。橋を渡った

むこうの魚河岸の桜も。

うちに来ているヒヨドリかどうか、梢の花のなかで蜜を吸

い回っているのが見えた。

買い物は、松の実、くこの実、ささげ、ちいさな煮干し、

花かつお、それから昼用にマグロブツ。

けれどごはんを作っている時間はなかったから、外食にし

てもらう。

オフィスビルのレストラン街に向かうエスカレーターから

、エントランスでお弁当を売っているのが見えた。

「お弁当も売っているよ」

「お弁当ねえ。お弁当ねえ。ことしは桜いっしょに見られ

ないと思っていたからなあ」

外な展開。

コンビニでお茶も買って、お弁当の袋をぶら下げて川っぷ

ちへ向かう。

どの桜もみんな若くてぽやぽやで、川向こうは工事中の景

色だし、お弁当だってあまり見ばえはよくないけれど、

と弁当、それに花曇り。ちいさなお花見だ。

ひげの人はつくね丼、わたしは衣の豊かな天丼。

つくね一個とエビ天の一本の半分を交換する。つくねはス

パイシーでおいしかった。

桜の樹の陰からビールや酒を積んだ屋形船がにゅうっと出

てきて、乗り場に向かってゆく。きのう火事を出した屋形

の会社の船も入ってきた。

わたしたちは弁当を食べおわり、船着場で花見の客をのせ

て出航する船を見送った。

橋の上から振り返ると、桜の下、船着場のベンチにカップ

ルがよりそうようにして、霞んだ春の空気のなかでしあわ

せそうだた。



ひげのお人は、針仕事とコンポート作り。助かる。


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出発まで、あと12時間。




――――――28日のごはん



夜は

・まぐろとろろ納豆

 まぐろは築地魚河岸の「大志」

 ふだんの食卓なら十分においしいまぐろが買える。

 おいしいところを選んでもくれる。

 4月5月は浜名湖のうまい浅利が入る時もある。

 メバル、イワシ、なんかもわりといい。女将さん

 が感じいい。息子さんもやさしい。中でまぐろを

 さばいている大将もまた。

 ほかに、築地魚河岸(中央区の施設)で魚を買う

 ならやや高めだけれど、海幸橋棟の「音幸」。

 

・茎若布の炒め物

・白いご飯

・しじみ汁



留守中のおやつのケーキは焼けず、

 じゃことクルミのメープルシロップ和え。

 

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by hibinosara | 2019-05-07 10:19 | Comments(0)