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日々の皿

summertime



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4月18日(木) 晴れ  24/13℃


 


太陽がかたむきはじめた頃、ラボ屋に向かう。

橋の上にひろがる空は空色、地上はうっすら夕焼け色。

綿あめみたいな雲がふわっと風に吹かれたかたちのまま浮

かんで、静止画像みたいにぴたりと止まっているから

いにきれい。

東京タワーはビルとビルの間から細く見えている


プリントの追加をお願いしてラボ屋を出ると、ビルの上に

まあるい月。

道の向こうやビルの間からときどき顔を出す、月を見上げ

がら帰ってくる。

夜は立ち飲み屋になる乾物屋の前でメイルをしていた時に

見上げた、梢の中でチリチリするお月さまは特別にきれい

ったな。

築地交差点を渡る時、蟹の看板が気になって近寄った。

こんなのあっただろうか。

火事になった通りは新しくなりつつある。

暗くなった市場通りはシャッターが閉まっているから古い

看板がよく目立つ。

白地に、赤で「白衣・用品」黒で「井上」それから電話番

号。どれも簡潔でいい。古い通りからは魚や野菜、それか

ら昔の図書館みたいなすえた匂いがした。

路地をゆくとまぐろの初セリで有名な社長の人形が「どう

ぞ」と手をひろげて迎える寿司屋に、西洋人の観光客がぞ

ろぞろと入って行くところだった。

暗がりから背を低くして出てきた猫がのそのそ通りを渡っ

てゆく。




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しじみを1%の塩水に放すとぷくぷく泡を吐いた。

鯵のアラから出汁を引く。一晩おいてこして、これは冷凍。

ときどき風がふーっとふいてきて、「サマータイム」の鼻

が出る。

ちょっと早いけれど、札幌の夏ってこのくらいの感じだ

たと思うのだ。

ビリー・ホリディ、サラボーン、エラ・フィッツジェラル

ド、ローズマリー・クルーニー、ジューン・クリスティ。

サッチモ、シナトラ、トニー・ベネット。それからジャ

ス・ジョプリン。

はじめての「サマータイム」は誰だったんだろう。




―――――――18日のごはん


朝は

バケットのパングラタンとブルベリーソースヨーグルト



昼は

・薬味たっぷり鯵のたたき

・納豆

・舞茸焼き

・ほうれん草のおひたし

・たきたてのご飯

・しじみ汁


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夜は

・酢豚

・ホタルイカ中華風

・切り昆布ともやしの中華風

・ひじき玄米ご飯

・しじみ汁


ノラ・ジョーンズのサマータイムもかわいい。


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by hibinosara | 2019-05-31 11:04 | Comments(0)