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日々の皿

鉦や太鼓 






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3月12日(木)  晴れ  17/7℃


山椒の芽が吹き始めた。

木は二本あって、一本はたしか築地場外から連れ帰った(訂正が

入り、今はなき高島屋の屋上の園芸コーナーから枝ぶりがいいの

を選んだ。何本も失敗してようやく定着した、とヒゲの人)。

もう一はKさんが山から掘ってきてくれた。

高島屋の方がさいしょに吹き始めたのに、いつのまにか山育ちが

めらめらと若芽を広げている。二本は葉の色も香りも味も違う。

山の方が色が濃く香りも強くスパイシーだ。

すこしなら吸い口に使える。はまぐりが、いいな。

土曜日、天気がよかったら市場に行きたい。


今年はなんだか時の流れがゆっくりに感じる。

けれど太陽はいつも通り移ろい、朝は高層ビルとビルの隙間から

一条の強い光がピカッともれるところからはじまり、夕方は同じ

ビルの端に夕日を反射させて眩しく沈んでゆく季節になった。

桜もそろそろ。

朝の開けるのも早くなって、今朝は5時半をすこしすぎた頃、メ

ジロがやってきた。彼らの好物は甘い柑橘。デコポンなんかは食

いつき方が違う。けれどスーパーに並ぶ柑橘も日本産のものは少

なくなって、皮がピカピカに光った輸入品が目立つようになった

な。今朝は食べた後いつもより盛んに歌って行った。


札幌の幸の樹からメッセージ。

「コロナ、コロナ、コロナ、みーんなコロナ、濃厚接触!」

叫ぶように文字が並んでいて、笑った。

幸の樹らしい、あたたかさだ。

ひっそりといつもと変わらないようにしていたけれど、そういう

付き合い方もあるんだなあ、と思って。昔なら、鉦や太鼓をチン

チキどんどん打ち鳴らして、どうかどうかコロナさまコロナさま

お引き取りください、と願ったかもしれないな。

わたしもハートビームを幸いの樹に飛ばした。



――――――-12日のごはん


朝は

バタートースト 柚子ジャム

いちご


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昼は

味噌ラーメン

わかめたっぷり 新玉ねぎとひき肉を炒めたの(塩味)

もう味噌味も仕舞いの季節かな。

貝のスープなんて、おいしいでしょうね。


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夜は

作りたいものを作った。

この間、葉と根を食べて球根が残っているセルリアックを中心

に妄想して、楽しかった!

・セルリアックのスープ

 セルリアック じゃがいも 新玉ねぎ オリーヴオイル 水

 牛乳

 目をむくおいしさ。マッシュルームの香りが遠くからまたた

 く光ほどの量で効いていると、もっとよかった。

 オリーヴオイルで材料を蒸し炒めする(じゃがいもは水にさ

 らさない)。ほぼ火がとおったら水をすこし加えて混ぜ合わ

 せ、蓋をする。材料となじんだらふたたび水をすこしくわえ

 て混ぜ合わせ蓋をする。すべて材料がやわらかくなったら牛

 乳を加え塩で調味し、バーミックスで攪拌する。

 母からもらったバーミックス、なかなか登場する機会がない

 けれど、少量のスープを作るときは便利なものなのだなあ。

 口当たりもよくなるし。

 水は湯の方がよかったかもしれない。牛乳も温めた方がよか

 ったかも。どうしてか温度を下げない方がおいしく上がる。

 

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・海苔とアンチョヴィと鶏肉のサンドイッチ

 ほんとうのところ、イワシのサンドイッチがよかったのだけ 

 れど、冷蔵庫にあるもので。

 鶏肉もも肉はすりこぎでたたいて、伸ばす。

 鍋の底などで押さえて肉の両面を焼く。

 塩を振る。

 食パンを焼く。

 片面それぞれにバターを伸ばす。

 パンの大きさに合わせて切った海苔にアンチョヴィーペース

 トを伸ばす。

 パン、海苔、鶏肉、海苔、パンの順に重ねる。

 アンチョヴィの風味とセルリアックのスープが絶妙なコンビ

 ネーション。

 パンは薄く切った方がよかったな。9枚切りくらい。

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・海苔と酒粕漬けの豚肉のサンドイッチ

 焼いたパンにバターを塗り

 パン、海苔、焼いた豚肉、海苔、パンの順に重ねる。

 これもスープとよく合ったなあ。

 豚肉は白味噌と酒粕を半々に調合したペーストに漬ける。

 これもまたパンはもうすこし薄く切るとよかった。

 耳も切った方がよかった。

 もう一度、セルリアックと出会えますように。

 


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by hibinosara | 2020-03-14 07:02 | Comments(2)
Commented by fusk-en25 at 2020-03-14 10:35
フランスのセロリアックは蕪の大きいようなぶっといマン丸で。
ほとんど葉っぱはついてないのですが。。
千切りにして
ポテトサラダのようにマヨネーズで和えたりします。
Commented by hibinosara at 2020-03-14 11:55
> fusk-en25さん
市場の西洋野菜専門の店に並んでいるセルリアックもソフトボールを一回りおおきくしたくらいの、根も葉もない白い球体で、畑から抜かれてきた姿のままのセルリアックを見たときは驚きました。ちょっと人間ぽい、神話的なお姿に、おおおお、と惹かれてしまいました。
セルリアック畑で眠りたい。

こんど、そうして作ってみますね。