帰ってワインを飲みながら、音楽を聞いた
8月25日(火) 晴れ 32/25℃
今日は風があるな。
涼しい。
なのに塩と砂糖を間違えた。
塩辛い発酵ぶどうジュース。
食パンとブドウパンを箱に詰める。ヨーグルトにジャム、枝豆
にししとうのオイル煮や、クリスタルソルトや洋服も。
二三日前にシャツを送ってくれた時「今度のと、前に送ったた
かーいレースのブラウスどっちが好き?」と聞かれたから、立
ち襟のカジュアルな方が好き、とこたえると「じゃあ、レース
の方おかあさん着ようかな。お仕事の時にいいんじゃないかと
思って送ったの」と母は言った。「おでかけにはいいと思うけ
れど、写真を撮る時は大きな動きをするし仕事には向かないか
もしれないね、とこたえると「じゃあ、おかあさん着てみる」
と嬉しそうだった。
着るものと食べるものに欲が出てくると、安心する。
前にもプレゼントしたゴージャスなボタニカル柄の網タイツも
欲しそうだったから、それも一緒に袋にいれる。
ジップロックに日付と食べ物の名前を書いて小分けにして、小
箱にきっちり並べて汁漏れしないようにさらにビニール袋に包
んで、忘れ物のないように詰めていると、だんだん腹が立って
きて、胸いっぱいに悲しくなった。
荷物を出した後、ワインを買いに行った。
南仏の白ワインとそれからいつもは牛乳のモッツァレラだけれ
ど、今日は水牛。
帰って、ワインを飲みながら音楽を聞いた。
昼間テレビで放映されていたミッドナイト・イン・パリのサン
トラ。
しみる。
うおーんうおーんと泣いてMinor Swingを聞いたらちょっと楽
しくなった。やってらんねえぜ、と時々思う。
冷蔵庫をのぞくと小さめの肉の塊があった。
塩をして常温に置く。
30分くらいたったら、滲んだ水気を拭いて、ハーブソルトを
振りかけて、無水鍋に入れて蓋をとじて火にかける。そうして
時々蓋を開けて、全体に焦げ目をつける。
白ワインを振ってそのまま余熱。
荒熱が取れたら、切り分けて皿に並べる。
鍋底にうっすら残っている肉汁とワインにバルサミコヴィネガ
ーとダークのメープルシロップと黒胡椒を挽いて、肉にかけま
わす。
思いつきだけれど、なかなかおいしいローストポークだった。
夜はおかーさんに電話をした。
荷物を送ったよと言うと、顔色をみるような声を出した。
思い違いかもしれないけれど、言葉以上に、ごめんねやありが
とうが含まれているような声に聞こえた。
―――――――25日のごはん
朝は
ターメリックチャイ
昼は
ミネストローネスープ
フォンティーナ
「DOPとかAOCとかAOPとかCIAとかFBIとか略語の意味が
わかんなくなる時があるよ」と言うと「じゃあPTAは?」
とこっちをちろっと見た。
ほかにバケット
夜は
ローストポーク
枝豆
ラタトゥイユ
バケット