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日々の皿

秋風







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9月21日(水)  くもりのち晴れ  24/17℃


台風がぐるぐる去って行って二日目の朝、秋の風が吹いて

きた。

本を持って湯船につかる。長田弘さんの孤独はいいにおい

がするなあ。ぷっくり太っていて、おなかがすいてくるよ

うな孤独だ。今日の昼は何にしようかなあ。

風呂から上がると入れ違いにヒゲの人は洗面室に入ってゆ

き、手洗いのものと洗濯機に入れるものを分けて、洗濯機

を三度回した。そうして午前中は二人とも家事で終わって、

どうしてこんなにも時間がかかるのだろうねえ家事は、と

言ってはあはあする。

ひと休みしているヒゲの人は、twitterをみている。この頃

おもしろがっているのは中近東を旅している太郎丸さんと

ロバのスーコの道中で時々スーコのいななきがパソコンか

ら聞こえてくる。「うふうふ」と肩をゆらしておもしろい

なあ、という顔で笑っている。そういえば、彼が大声で笑

っているのを見たことないな。ガ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、

と笑うのはわたしばかり。母にはよく下品ねえといわれる。

お彼岸なのにぼんやりして何もしていない。

愛ちゃんから届いた金色の紙に包まれている焼き菓子みた

いな石鹸をほとけさまたちが並んでいる文机の中心に置い

て「愛ちゃんからの石鹸です。ケーキに見えますが、食べ

物ではありません。香りをお楽しみください」と手を合わ

せた。明日は叔父の本命日だから何もかも一緒にしてしま

おう!


このごろ歩いてなかったから愛ちゃんの画集やDMを封筒

に詰めて海の方の郵便局に行った。夕方の郵便局はすごく

混んでいて、この辺りはビジネス街だものねえ。

ついでに図書館にも行って、いつものスイーツ屋さんの前

を通ったら「食べる?今年最後かな」と言って買ってくれ

たソフトクリームは、この間までバナナと杏だったのに、

いちじくとチョコレートの秋色の組み合わせに変わってい

た。寒いなあ。風がびゅうびゅう吹いてくる。




――――――-ごはん



夏のうちに作ろうと思っていた鯖の干物と茗荷の炊き込みご飯。

茗荷は露地物が出回り始めた。鯖は臭みが出ないようにこんが

り焼く。

思い出したのだけれど、ターメリックとカルダモンとオイルを

加えて炊いてもおいしい。夏は特に良い。鯵の干物もよく合う。


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残り物のおかずを二品

ひじきと油揚げ 

 戻したひじきは梅酢と醤油で濃いめの味付けにしておく。

 こんがりと焼いた油揚げを細い短冊にしてあえる。

きゅうりの糠漬け 生姜の古漬け

味噌汁は茄子と茗荷


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蒸しなす梅酢はかわらず旨い。


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昼の残った鯖飯でおにぎらずを作る。

おにぎらずははじめて作ったけれど、これは

薄い海苔じゃないと重なりがごわつくのだな。

鯖飯には大葉の細切りと炒りごまを加える。

梅干しの果肉も散らすとよかった。

でも、地味。おにぎらずは切り口が勝負どころ

なのだなあ!


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たたききゅうり大葉和え 

  あらみじんにした大葉を太白胡麻油で包んで塩と炒りごまを加える。

  たたいて軽く塩をしておいたきゅうりに大葉を和える

豚肉のごまだれ冷やししゃぶしゃぶ

ピーマンの細切りくったり炒め


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by hibinosara | 2022-12-05 07:25 | Comments(0)