えーん、えーん、と泣いた

11月9日(木) くもりのち晴れ 21/13℃
Sさんのお住まいの管理人さんと理事長さんに会いにゆき、
警察が入るかもしれませんと言いに行ってきたと聞いたの
は今朝のことで、こめかみのあたりに痺れるような痛みが
走った。
おかあさんはテーブルのまわりをうろうろ周って、Iさんに
相談したいけれど何十万もかかるっしょ。おかあさん人を
紹介したことあるけど、鑑てもらったことは一度もないの、
と言った。
おかあさんはどうしていいのかわからないのだろうけれど、
わたしだってどうしていいのかわからなくて、すがるよう
な思いで電話をした。
Iさんは懐かしがってくださって、会いましょうよ、今何し
ているの?と親しみがあった。母が相談したがっているこ
とを手短に話すと、いつでもお電話をくださいとおっしゃ
る。
母にはまた怒られると思ったけれど、驚いて、とて喜んで、
跳び上がらんばかりだった。
愛ちゃんから大通公園の写真が送られてきた。
いいお天気。空が煌めいている。
とっても懐かしくて、あたしもそこに立っていたかった。
しばらくすると道庁の庭園の写真を送ってくれた。
すっくりと立つ煌めく銀杏、懐かしい鴨たち。木々や池
の情景が現実のように、蘇った。
愛ちゃんと母との距離は数百メートルで、愛ちゃんがす
ぐそばにいることが、心強くて。
母のことを気にしてくれていていることも、ありがたか
った。
母は生きようとしている。
えーん、えーん、
おかあさんは泣いた。子どもが堪えきれなくて泣いているよう
な声だった。ありがとう、ありがとう、とおかあさんは何度も
言った、
あのね、弟さんがすっごく心配しているって言われたの、それ
からご主人はとても立派な人でしたねって。おとうさんもすっ
ごく心配しているって。それでね、Sさんは今の所に居られな
くなるって。だから、そっとしておきましょうって。
わたしは銀杏を袋に詰めて出かけた。
八幡様の境内でいっぱいひろった銀杏のお礼を、神さまにどう
やってお返しをするといいのかわからなかったけれど、そうか、
みんなに分けるといいんだなと思ったから。
Iさんに簡単なお手紙を書いて、郵便受けに入れてきたけれど、
なんだか小判の代わりに木の実を持ってゆく動物みたいだなと
思う。
母のあの泣き声は迷子になって途方に暮れていた時に、親の姿
を目にして、安心して泣いている子どもみたいだった。
――――――ごはん
朝
サトイモごはんと小松菜のお漬物
卵と玉ねぎのお味噌汁

昼
おでんうどん

夜
銀座MUJIでキーマカレーとチキンカレーを買う。
そのレトルトと玄米。
ソーセージ
サラダ
カリフラワーの温サラダ


