初詣


古墳の頂上にはその昔江戸時代の頃には、稲荷神社が祀ら
れていたことを知ったのだけれど、なるほど、そういう空
気が流れている。今は、石碑があるだけで、子どもたちの
格好の遊具となり、よじのぼり、その上の木にものぼって
鈴なりになり、鳥のようにピーピー騒いでいる。
思ったより混雑はしていなかった初詣。
芝の古墳にもご挨拶をした。雪が残っていた。インド系の
カップルが結婚式の前撮りをして、キスなんてして、しあ
わせそうだった。陽が傾く頃増上寺の境内を横切ると、懐
かしい猿回しの大道芸がはじまって立ち止まる。どうして
物悲しいのだろうな。あははは、とは笑えない。胸がちく
りとする。
大好きな禅寺で火消しと立春大吉のお札をいただいて、最
後、うちから一番近い神社に詣でる。梅が咲いていた。蕾
は夜空に輝く星のようだった。
今年もよろしくお願いいたします
兎がはっきり浮かぶピッカピカの今年初めての十五夜さま
。いつもありがとうございます、と天高く昇ったお月さま
を窓から出した頭の首を思い切り捻ってご挨拶をする。
星も輝いている。オリオン座はどこだろう。寒くてすぐに
首を引っ込める。
お雑煮と甘ーい卵焼き、七福なます。
お正月はもうこのくらいで丁度いいかな。


