白菜のゆくえ




1月4日
小春日和というような空気。
うっすら霞んでいるのにきらきらして。
公園の木々の葉っぱたちがすっかり落ちて、ブランコをこ
いでいる子どもたち(時に大人も。大人はたいてい独り)
が桜の枝の間に揺れて見えるのがとてもよい。
そういえば北海道は寒すぎるせいか小春日和がなく、この
空気を渋谷ではじめて経験したときのことをよく覚えてい
る。そのときわたしは恋に憧れるような恋をしていて、は
たちくらいの地上からほんのすこし浮いているような年頃
で。
その頃は白菜漬けに熱を上げるようなことはなかったなあ。
スパゲッティが好きで、米粒など食べないような顔をして
いた。そうでもないか。カレーやカツ丼は好きだったから。
でも、そんなすました顔をしていたことには違いない。
明後日から札幌に帰る。帰れるんだろうかと不安になるほ
ど気持ちが向かっていない。ベランダの野菜たちをなんと
かして出かけないといけないので、白菜を1センチ幅に切
って塩をしてもらった(2%)。今日はボールに入れてラッ
プをしておく。明日になったらぎゅうと絞って、ジップロ
ックに入れて、絞った塩水に漬けて冷蔵庫に入れておけば、
帰ってくる頃には発酵が始まっているだろう。
今年の冬は、白菜、蓮根、里芋、蓮根をよく食べました。
そのせいか卓也さんの肺はすこしよいよう。
朝はいちご。お雑煮。
それから、重石が効きすぎて色が変わってしまった白菜漬
け。
体力がない時に作るものは、味も見た目もそれがそのまん
ま映し出されてしまうものだけれど、去年、すこしだけ焼
いたシュトレンの配合を書き留めておく。小麦粉はリスド
オルからメルべイユに変えたけれど、よくわからない。わ
かるには時間がかかるのかもしれない。はじめて薄力粉を
配合した。4:1。ノートに書いておく。
干し葡萄は大粒も使った方がよいし、酸味が強い星のよう
にキラッと輝くような風味のレモンも使った方がよい(今
年は青いシークワーサー)。
今年も体力がなかったら、ユンケルを飲みながら焼こう。


